掛川奮闘記

2004年01月10日(土) 040110_毛糸の帽子

【土曜の朝は】
 朝一番で今年最初の花の市の応援へ行く。朝早くから会場に列を作っているので「盛況だなあ」と思ってよくよく見てみると、新春運試しの福引きをやっているのであった。もちろん商品は花鉢であるが、こういうのに多くの市民は弱くてすぐに並んで列を作るのだ。
 
 いつも顔を見せてくれるT先生も元気そうだし、職員もいつものメンバーが総出で市民を迎えている。朝からご苦労さまなことだ。
 今日は特別なサービスとして、お汁粉のサービスもあった。餅はこの場で機会でついたものだそうで、随分丁寧なサービスである。

 朝には霜が降りるようなこんな時期でも、プランターに植えておけば春に花が咲くような植物を市民に提供しているのだ。もうはや春が待ち遠しいと言うところだ。

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 続いて天然寺というお寺の敷地の中で行われている朝市を見に行く。この朝市は、一昨年のスローライフイベントのときに始まったもので、スローライフ月間を機会に始まっていまでも毎週土曜日にこの場所で行われている息の長い催しになっているのだ。

 かねてから「一度見に来て下さいよ」と言われ続けていたのだが、なかなか来られずにいたものである。先の花の市に来ていた知人が、「今日もやっていますよ」と教えてくれたので、やっと訪れることが出来た。

 会場では知人も何人もいて、「あっらー、助役さん、やっと来てくれましたねえ」と歓迎と非難の混じった笑顔で迎えてくれた。

 「ごめんねー、やっとこれたわ」
 「ほんと、スローライフ月間で今でも定期的に実施しているのはこのイベントくらいしかないんですからね」
 「本当だねえ。どもすみません」

 この市のウリはなんと言っても、化学肥料や農薬を使わない野菜が格安で並べられていることである。
 売っている一人の方は、「ちょっと前は、無農薬や化学肥料を使わない野菜は形が悪くても良い、ということで許してもらえましたが、今ではそういうニーズに応えた上でなお形がよいというものでなければ駄目だと思います。私たちはそう言う野菜を作ろうと思って一生懸命やっています」とのこと。

 「あなたたちご夫婦は農家なんですか?」
 「いいえ、今は年金で暮らしていますが、趣味で野菜を作っているんです」

 「儲かりますか?」
 「これで一家を養おうと思うと無理ですね。年金があるからやれていますが」

 「化学肥料と堆肥ではなにか野菜の出来が違いますか?」
 「カブの肌がすごくつややかになりましたよ。化学肥料の時はざらざらだったんですが、堆肥にしてから五年くらいですがその肌がつやつやになってきました。それは感じますね」

 「無農薬なんて口で言うのは簡単でも実際は大変なんでしょうね」
 「キャベツみたいな葉物の野菜は、まだ開かない葉っぱをかき分けて虫を探して、いたらピンセットで一匹一匹つまみ出すんですよ。もう目が疲れちゃいますよ」

 「そんなに…」
 「そうしないと、食われてしまって見た目が落ちるでしょう。見た目が悪い野菜は出したくないですから…」

 なるほど、お年寄りの趣味としてはおそらく最高のものの一つでしょうね。これからも頑張って下さい。時々また来ますので。

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 極めつけは「おかみさん市」である。いつものおかみさんたちが集まっているところへ顔を出してご挨拶をする。すると会の代表の方から「今日、愛知県の碧南市から視察に来るという連絡が入っているんですよ」とのこと。

 「それはまたご苦労様ですねえ」
 「でもなんだかその後は市内を見て回るそうで、これだけじゃないみたいですけど」


 後から聞くと、碧南市からは38人もの視察団ご一行様が訪れてきたのだそうだ。そうで、実際のおかみさん市の小規模さにちょっと拍子抜けだったとか。碧南市も中心部の商店街がやはり疲弊しているのだそうだ。

 『この程度のものなんですか…?』と男性。
 『この程度のものです。そう思って下さい。無理すると出来ませんから』
 そうしたら『このくらいだったら、私たちでも出来そうだね』という女性陣の声もあったとか。

 無理せず、長続きすることを大事に考えるイベントが良いのだと思う。それが掛川のおかみさん会の考え方である。なにをやるにしても、そこからじゃあないですか。


【毛糸の帽子】
 部屋にいると頭が寒いので、街なかで老舗の衣料品店のイシバシヤさんで毛糸の帽子を買おうかと思ったのだが、夜六時過ぎに行ったところもう閉まっていた。

 仕方がないので、近くの商店街をさまよって、タクトンという変わった名前の用品店に立ち寄った。毛糸の帽子を求めると、わずかに婦人物のような帽子がいくつかあった。お値段にして780円というのを高いと見るか、こんなものと見るかはあるが、まずは街なかにお金を落とすのが大事なのでこれを買い求めた。

 タクトンという名前が珍しいので店名の由来を聞いてみると、昔こういう名前の学生服メーカーがあったのだそうだ。最近は学校がブレザーにする傾向があって学生服は売れないらしい。

 このお店は学生服の中でも長ランとか短ランとか、ちょっと変わった学生服(^-^;)を売っているらしいのだが、それとても下火だとか。

 「商売は厳しいですか」
 「昔は向かいの楽器屋さんに来た子がついでにうちにも寄ってくれたものだけど、見ていても今では欲しいもののあるお店にしか寄らないね」

 「人通りも少ないですが、人通りを増やせば大丈夫ですかね」
 「そうはいかないよね。売れるものを売らないと駄目と言うことでしょうね」

 やっぱり商店街での商売は難しい。妙案はないものかなあ…。


【静鉄ストア】
 さて、その足で今度は静鉄ストア周辺の郊外店舗集積地を見学する。ここは昨年の秋にできた郊外型大型店の集積したところである。今までも早く来よう来ようとは思っていたのだが、なかなか機会がなくて来られなかったものだ。

 以前市長が開店時に行って、「一日1万人の客を迎えた」という話を聞いて、「これだけの人が街中にくればもっと賑わうのに、街中へ人を呼ぶのが更に難しくなってしまったなあ…」とこぼしていたものだ。

 このあたりには、多分市内で一番大きい戸田書店も進出し、百円ショップダイソー、食品中心の静鉄ストア、大型日用品店のカインズホーム、さらには回転寿司とイタリア料理のお店などもある。

 お店が新しいこともあるが、デザインもそれなりに良くて歩いていてうきうきする感じがする。静鉄ストアも内装が煉瓦調と黒でデザインされていて、ちょっと高級感が漂っている。

 置いてある食材も、ちょっと気の利いたイタリア食材などもあったりして、利用者ニーズをかなり考えている。なるほど、さすがの品揃えである。これだけの品揃えを街なかの再開発ビルの食品街でおけるだろうか。

 またおけたにしても、ここと競合してそれなりに戦えるのだろうか。うーむ。敵は手強いなあ。

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 ちなみに、百円ショップのダイソーで、フリースの帽子が百円で売ってました。街中のお店が勝てないわけだ(--;)。

 
【忘れ物】
 掛川駅から電話で連絡が来て、荷物が無事に駅に届いたとのこと。早速取りに行って取り返しました。次からは気をつけますよ。ショボン。



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こままさ