掛川奮闘記

2003年11月28日(金) 031128_小泉総理と握手する

【官邸へ】
 小泉構造改革特区の第三回認定が行われて、今回は掛川市も構造改革で認定を受けるというので、朝早くの新幹線に乗り、勇んで官邸へ向かう。

 丸ノ内線の国会議事堂前駅から歩いて官邸に入るが、入り口には係の方がいて、受付をしている。つぎつぎに「構造改革特区の認定です」と言いながら中へ入る人がいて、結構人数も多そうだ。

 官邸は昔は煉瓦調の古めかしい建物だったのだが、災害や危機管理対策のために立て替えられて今や巨大なビルになっている。

 中へはいると天井の非常に高い建物だし、内装も豪華である。さすがにわが日本の総理大臣が執務を行う建物という堂々とした感じがする。

 認定式はエスカレーターで降りた地下一階の式典会場で行われるので、そこで受付をすまして待つことにする。

 式典は十一時からということで、十時半までにはお越し下さい、と案内に書かれていたが、新幹線の関係で十時前に到着したので余裕があるのだ。

 受付でもらった式次第や名簿を見ていると、今日の特区認定には全国から62人の首長、その代理者が出席しているのだ。

 会場には椅子席が三列で作られている。私は二列目のやや左に指定されて座る。横には旧知の岐阜市の助役さんもいて心強い。椅子席の真後ろには報道陣のテレビカメラや各地方マスコミのテレビやカメラが数十人も集まっていて騒がしい。

 正面には金屏風と日の丸国旗、左右に椅子席があって、右側の正面に一番近い席に小泉首相が座ることになっている。

 左には官房副長官などが座り、右には構造改革特命大臣の金子大臣、佐藤副大臣などが座って総理を待つ。

 やがて小泉首相の到着で場が引き締まる。首相からは、「小泉内閣は地方で出来るものは地方へ、を信念に改革を続けるので、皆さんの発想を大事にして地方分権の受け皿として頑張って欲しい」と言った挨拶があった。

 いよいよ認定式。一列目に座った参加者全員が立ち上がって左に一度集合して名前を呼ばれるたびに一人ずつ首相の前に行き認定書を直接総理からいただくのだ。

 一番最初が千歳市だったので千歳市長が受けるときだけは全文を読み上げて手渡す。また受け取り者は認定証を掲げながら総理と握手をして正面の報道陣に写真を撮ってもらう、と言うサービスもある。

 二人目からは読み上げなしで握手と写真だけになり、これを次々に繰り返すのだ。

 一列目が全て終わったところで二列目が立ち上がり左に集合。また順番に呼ばれて総理と握手、写真を繰り返す。

 私も総理と握手した写真を撮っても来ました。随行の係長にも写真をお願いしたが、正面は報道陣の専用なので随行者は左右に振り分けられてしまっていて、上手に撮れたかどうかはよく分からない。

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 今回の認定証授与式の一番の目玉は福岡県の「ロボット開発・実証実験特区」である。これはロボットを研究する上で、路上でロボットを歩かせたいのだが、現在の道路交通法上ではそれができないということでその規制を緩和して欲しい、と言うのが今回認められた申請内容である。

 今回は麻生福岡県知事が授与式に参加されたのだが、知事と一緒にそのロボットがしずしずと寄り添って首相の前に登場した。

 会場の左側になにやらロボットが置いてあるなあ、と思っていたのだがこういう趣向であったとは。

 今日一番絵になるシーンなので、報道陣からも「総理、ロボットに触ってみてくれませんか」という要求が出て、総理もおそるおそる触ってみて苦笑いをしている。操縦はリモコンで左側で担当の人がしていた。なるほど、良いアピールだ。

 授与式終了の後は全員で記念写真撮影。私は総理の真後ろの三列目である。この写真もあとでもらえるのかな。まあ、良い記念になりました。

【特区の内容】
 ちなみに、今回認められた構造改革特区の内容は、「保育園の定員が割れればそこに幼稚園の子供を入れても良い」というものと、その逆に「幼稚園の定員が割れれば保育園の子供を入れても良い」というもの。そして保育園の事務はふつうは社会福祉事務所が行うところを「幼稚園と同様に教育委員会に統一する」ということが認められたのである。

 幼児教育を教育委員会の下で一元的に行うことが出来るようになる。今後の幼児教育に良い効果を期待したいものだ。


【PFIで営業】
 せっかく東京へ来たのでそれ以外の課題について営業回りをする。

 今回の営業はPFI(プライベート・ファイナンス・イニシャティブ)という民間活用型の公共事業についての可能性について関係者に訊いて回ろうというのである。

 現在我が市では東環状道路という道路を都市計画決定しているが費用が約90億円と莫大なためになかなか手がつけられずにいるのである。これを民間活用のPFIで行えないか、というのが市長から示された課題なのである。
 
 しかしPFIという手法にはそれなりにいろいろな制約条件もあって、代表的な条件は一般の公共事業でやるよりも安くなったりするなどの効果がはっきりしていること、というものである。

 そこでまずは九月補正でこの調査費を計上してそういう効果が現れるかどうかを調査しようとしているのである。このことが新聞発表されるやいなや、あちこちのコンサルタントやゼネコン、あげくには内閣府のPFI推進室からも連絡が来て、担当の都市計画課は反応の大きさに驚いたほどである。

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 ところで今回掛川がやろうとしているのは一般の補助事業である道路事業なので、これまでに例のないものなのである。

 道路局にも今年の六月に相談に行ったが、そのときは一応真剣に聞いて下さったが、「やってやろう」という反応にはならなかった。

 そこで、道路局の反応はそれとして我が市としてまずその効果がいかほどのものかを確かめようということにしたものである。

 道路局は以前お訪ねをしたので、今回は国土交通省のPFI総括をしている政策課をお訪ねしてアドバイスをいただいた。

 聞けばやはり、政策課としてはもう道路事業本体でもどこか玉出しをしなくては行けないのではないか、と考えているがまだ道路局と整合が図れないということのようだ。

 いろいろと資料をもらったりして辞去しようとしたときに、「内閣府のPFI推進室も行かれてはどうですか?」と言われ、それもそうだと思い、ご紹介をいただいて行ってみることにした。

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 内閣府のPFI推進室をお訪ねしてみると、参事官をやられている女性の方は以前住都公団で課長をされていた方で良く知っている方であった。

 気安くお話をさせて頂いたところ大変喜んで、「道路でぜひ一本事業を出したいというのが内閣府としての考え方なので、是非進めて下さい。なんでも相談して下さい」というありがたいお言葉。

 ついでに「室長(と言っても審議官クラスなのだが)にもお会いしていって下さい」というので室長室へ連れられて行くと、いらっしゃったのは関東地建であずみの公園の所長時代に総務部長をされていた方で、これまた「あれ?どうしたの?」と気安く声を掛けて頂いた。

 なんだかんだで見知った方に囲まれて物事が動いているような気がする。以前市長から「どうですか、できそうですか」と聞かれたときには「五分五分です。道路局としては反対なのでつぶされるかも知れないし、一方で小泉政権の重要な政策の柱に位置づけされているので、内閣側から応援の風が吹くでしょう。そのときに全国に波及することを恐れる道路局の顔を上手に立てて、モデル的にあるいは特区として掛川だけは良い、というような理屈を構築してあげれば、案外スムースに行くかも知れません」と答えたのだが、今日の感触では五分五分から七三で良い方向に傾いてきたような気がする。

 それにしても、最後のネックは合併時期であるということと、新市の財政力になると思われる。

 最後は銭金の力だ。しかし乾坤一擲、やるだけの勝ちのある道路であることは疑いもない。さてさて、もう少し粘ってみるとしますか。

 大分面白い動きになってきているぞ。


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こままさ