| 2003年10月08日(水) |
031008_飯田市の再開発事例 |
【中心機能集積特別委員会視察】
朝から飯田市へと向かう。今日から一泊二日で、中心街にどういった機能を盛り込むのがよいかを検討する特別委員会での視察である。
新幹線で名古屋まで行って、そこからは中央道をバスで移動する。
長野県の松本市には二年半住んでいたけれど、南信の飯田市へはなかなか来られなかったものだ。
松本にいると「南信の奴らは人じゃない」と時々聞いた。その理由は、「やつらは、ざざむしや蜂の子なんかを平気で食べるから」と言う。
食生活に対する偏見ではあるが、信州内の仲の悪さは外にいるとなかなかうかがい知れない部分である。
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飯田市の中心商店街の一角にある、「三連蔵」というお蔵を利用した施設で昼食を食べてから、商店街を観察。
十万都市の割にはまだ元気な商店街とお見受けした。
映画館が二つあって、それぞれに3スクリーンずつあるので、全部で6つのスクリーンがこの市にはある。
我が市には一つも映画館がないのが残念である。
【飯田市再開発事業】
この地区で行われた再開発ビル事業について、市の関係者から説明を受ける。
最初に市の関係者として後ろに控えていた方の襟には、市議会議員のバッジがついていたので、てっきり議長さんか誰かが表敬の挨拶に来たものと考えていた。
ところが説明を聞くと、この市議さんこそがこの再開発ビルの仕掛け人なのだという。
再開発事業を行う事業目的として、この市議のHさんは、「定住人口を増やして、新しいコミュニティを再構築すること」と言い放った。
ある意味、商店街を活性化するのはその結果だと言わんばかりである。
事業推進には、いろいろと批判的なことを言う地権者も多かったが、「反対者が居ることは大事で、関係者全員が素直に賛成するというのも逆に危ないと思います。反対者と意見を交わして、説得して納得してもらう過程が大事だと思います」
一方で、「しかし批判的な意見を言い続ける人には、最後には『お願いだから、協力はしなくても良いけれど邪魔はしないで』と言いましたね」とのこと。
私からは�‐Χ半欧縫謄淵鵐箸�入ってくれるという確信はありましたか、��郊外型SCとの競争の自信はありましたか、��Hさんが居なくてもこの事業は出来たと思いますか、という三点を質問しました。
Hさんからは、「商業床には、地元のスーパーの『きらや』さんが入ってくれることになりました。ここは大手に対抗する信念を持ってやってくれています」とのこと。
また「郊外のSCには駐車場の面で圧倒的に不利なので、勝てないかも知れないけれど、そうかと言って負ける気もしません」とも。
さらに3番目の質問にはややはぐらかしたような回答でしたが、言外には「歯がゆいけれど、かなり自分はやってきた」という思いが伝わってきました。
やはりこういう事業は、ある人間の信念が第一なんですな。
ある本に、「空を一番飛びたかったやつが飛行機を作る」とありました。
なるほど、自分のやりたいことを信念を持ち続けることが大事なんでありますね。
まちづくりもしかりであります。元気のある人を目にするとこちらにも元気が伝わるので嬉しいものです。
今日は元気を少しもらいました。
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