| 2003年10月02日(木) |
031002_市議会最終日 |
【9月議会最終日】
九月議会の最終日である。
これまで特別委員会や常任委員会で質疑応答がなされ、各委員会で議案をどう取り扱うべきか、ということが議論されているのだが、それらを各委員長から報告を受けて、採決をするのである。
まずは平成14年度の一般会計予算特別委員会委員長の大場議員から。
議論経過の説明は独特の様式があって、「…委員会は、○月×日、第△委員会室にて開催いたしました。冒頭、市長よりご挨拶を受けた後、ただちに審議に入りました…」というおきまりの挨拶がなんだか面白いのである。
説明は、委員会の中での質疑応答についてかなり細かなやりとりまで報告されるので、聞いていると「そうそう、そう言うシーンがありましたねえ」という風に思い出すものである。
一般会計はさすがにまるまる二日間をかけただけあって、説明の方も長きに亘る。大場委員長の説明は40分くらいの演説になりましたよ。
続いてはもう一つ、特別会計決算の審議行った特別委員会の加藤委員長からの報告。
こちらの方は、審議時間も短かったようだが、委員長報告も端的で短い。審議時間に比例するのですな。
以上二人の委員長が報告を終えたところで議長から「…委員長報告はいずれも『認定すべき』というものですが、討論はありますか？」と議場に投げかけたところで共産党の水谷委員から反対討論。
事前通告があっての反対討論だが、反対の理由は、「お城の利用が落ち込んで、必要な歳入が得られていないではないか」といったもので、それ故反対、という訳である。
反対討論がなされると、今度は賛成の討論をするというのがルールであります。
反対者が明確な理由を挙げて反対すれば、これまた理由を掲げて賛成とすべきである、と意見を述べるのである。
賛成討論は、松井俊二議員。今回の決算の内容を細かく述べて説明してくれた上で賛成とすべき、と結論づけた。
採決の結果は起立多数で認定された。
後は、本義会に提出された補正予算案、請願書の採決などを終えて、全ての審議を終了した。
最後に市長と議長から挨拶。
議員並びに当局、そして傍聴された皆さん、ご苦労様でした。
【下水計画の説明〜経済建設委員会】
午後一番で、経済建設委員会に対して今後の我が市の下水道計画を説明する。
ちょいと説明に工夫を加えようと、パワーポイントとプロジェクターを使おうとしたのだが、直前まではうまくいっていたのがなぜかスクリーンに映らなくなり、どたばたと手間取ってしまった。
将来に向けてさらに練習が必要ですな。やや反省が必要です。
※ ※ ※ ※
掛川市は下水道整備に着手するのが遅れてしまった。公共下水道整備計画に定められた区域約1916ヘクタールのうち、整備を終えたのはまだ6％強である。
我が市は平成5年に水質を保全するために、�仝�共下水道はもちろん、それ以外の��農業集落排水事業、�Ｆ団蟯超�公共下水道事業、�ぅ灰潺絅縫謄�プラント（団地下水）、そして�ス臺讃�化槽という生活から発生する汚水を浄化する五つの手法を組み合わせた下水道計画を、「五つのベストミックス」というキャッチフレーズで作成した。
当時はこの計画に基づいて整備を進めて行くこととしたのだが、それから十年経ってみて、いろいろと外的環境が変化して、このままの計画では立ちゆかなくなってきたために、これを現段階でのベストのプランに作り替えようと作業してきたのである。
当時と何が変わってきたか、というと�仝�共下水道計画区域の整備を終える最終年度はこのままのスピードだと平成75年（！）ということになり、国土交通省もあまり長期に亘る計画は望ましくない、という姿勢を示し始めたこと。
��農業集落排水事業は、国の補助に対して一定の補助額を県がつけ増しして市に降りてくるのだが、この県の補助金を拠出するのが非常に苦しくなってきたために、現状の計画通りに農業集落排水事業を進めるのが困難になってきたこと。
�Ｆ団蟯超�公共下水道事業は、当時としては魅力的な事業だったのだが、手が着かないまま放置されるうちに他の事業に比べてメリットが少なくなってしまったこと。
�ご超�省から、「市町村設置型合併浄化槽整備推進事業」という新しいメニューが提示され、これが極めて現実的でかつメリットも大きいと言うことが分かったこと。
…などがあげられる。
昔の建設省は、市街化区域は公共下水道でやるのが当たり前である！という頑なな姿勢をとり続けていたが、そんな行政縦割りの言い分を続けることで結局不便を国民に強いている、という批判が起こるようになり、最近では極めて柔軟になりつつあるのである。
それにしても、整備完了が平成75年とは夢みたいな先の話であるが、工事の現実的な進め方や起債の償還率などを勘案するとこれが我が市の体力の限界でもあるのだ。
※ ※ ※ ※
わが市の場合、人口密集がそれほど顕著ではないので、集合処理が有利な部分もそれほどは多くないのが実情である。
人口密度が下がれば、お金をかけて管を敷設しても使ってくれる人が少なくて、負担が大きくなるのだ。
大都会の中心部は良いが、田舎では格好はついてものちのちのメンテナンスが大変になるのだ。
そしてそのことは、案外「後発の利」ということで公共下水道に深入りしすぎないほうがお金がかからずにすむ可能性も大きいのである。
そういう言い方をした方が良いかも知れないけどね、単に遅れた、と言うよりは(^-^;)。
水を綺麗にするのもらくじゃない。市民の意識はまだまだ低いので、しっかりした浄化システムを整備しなくては。
それにしても日暮れて道なお遠し、の心境だ。
【合併首長会議】
夕方からは合併の首長会議。
先日議論した幹事会の方向性をさらに確認してもらうのである。
議員特例ではやはり「使うべきではないね」という意見が大勢である。
周辺の合併議論の進み方を見ても、議員特例をもはや使える状況にはない、と思える。
しかも合併後の議員定数も、法定の34人からスタートすべきだ、という意見が議員の中には多いが、定数減は当たり前だ、という意見も多い。
最も強硬な意見は、「新市の議員定数は24人くらいで良いはずだ」というもの。これは今の掛川の議員定数と同じなので、相当な効率化と言うことになる。
しかし議員さんがどう出ますかねえ。
※ ※ ※ ※
あと一市二町の制度のすりあわせで一番揉めるであろうことは、保育料の関係であろう。
掛川は県下で一番高い保育料で我慢してもらっていたのだが、大東町は逆に県下で一番安い保育料を設定しているのである。
掛川の市民は負担が安くなるだろうが、早晩その料金は全市の財政運用を判断して上げることになる可能性が高いし、そうなるといずれにしても料金が上がるところの親は不満に思うだろう。
小異を捨てて大同につくことが重要なのだが、キリのように一点に絞って不公平感をあおるのは視野が狭いのであって、新市の行政レベル全体を考えて判断するのがより妥当な考え方のように思いますが、どうだろう？
あとは下水道料金や、上水道料金などなど、各種の補助金などもまさに各自治体の政策の力点の結果なので、バラエティにとんだものになっている。
今後これを調整するのはなかなか骨が折れるね、まったく。
いよいよ時間も少なくなってきたぞー。
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