掛川奮闘記

2003年10月01日(水) 031001_商工会議所50周年

【赤い羽根共同募金】
 今日から10月。赤い羽根共同募金が始まった。

 そこで早速、市役所の幹部や各界の顔役が集まって、駅前を中心に募金活動を行う。

 赤いたすきに羽と募金箱を持って「赤い羽根共同募金でーす!ご協力、よろしくお願いしまーす!」と声を上げる。

 以前にすぐ近くのSCでボーイスカウトの子供達が叫んでいたが、その気持ちがよく分かった。

 叫んでも叫んでも、たいしたお金は入れてくれないものである。

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 私の場合は、「お仕事ご苦労様です。学生さん頑張って下さい」と適当に言い続けておりました。

 目線が合う人は入れてくれる確率が高いですね。入れてくれない人は目を合わせないものです。

 本日の全員の募金総額は9,700円でした。まあこんなものでしょうねえ。 


【商工会議所設立五十周年事業】
 商工会議所が50年前の今日設立したので、今日は50歳の誕生日である。

 午後一時から記念行事が開かれて、お招きを受けたので参加する。

 お偉い皆さんの数々のご挨拶とご祝辞を頂戴しましたよ。

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 今回の五十周年記念事業の一つとして、「私たちのまち、未来の掛川」というテーマで小中学生を対象に、絵画と作文の募集コンクールが行われ、過日私が審査委員長としてこの審査を行ったのである。

 今日はその発表と受賞者表彰があったのだが、表彰式に先立って、審査委員長総評があった。もちろん私が全体の審査の内容をお話しするのである。

 「当日、総評をお願いします」とは言われていたものの、この会場で、こういう式次第の途中でお話をするとは全く聞いていなかったので、会場へ入ってから「やれやれ」と思った次第。

 昨日、受賞者の絵と作文を再度取り寄せて、審査全体の総評について一応原稿を書いておいたのだが、それを懐に偲ばせておいて良かった(^-^;)。

 壇上にはえらい方が並んでいるし、聴衆席には500人くらいの出席者がいるのだから、さすがの私もアドリブではお話しすることは出来なかっただろう。

 もう少し事前に知っていればもうちょっと格調の高いお話も出来ただろう。まずは無事にすんで良かった。


【柳井前駐米大使】
 本日の式の最大の目玉は「北朝鮮問題とこれからの日本外交」というテーマで、前駐米大使の柳井俊二さんの講演会があることである。

 柳井さんは現在中央大学と早稲田大学の教授も勤めつつ、三菱電機の顧問としても働いておられるのだそうである。

 講演は最近の外交情勢と北朝鮮問題を中心に語られたが、正直言ってもっと裏話が聞けるのではという期待はちょっと裏切られた形。

 新聞などの情報からそれほど逸脱しない程度のお話だった。もっとも、小泉首相が初めて訪米した際に同行しただけ合って、そのあたりのエピソードなどは面白かった。

 小泉首相が初めてブッシュ大統領と会ったときに、首相が突然「大統領あなたは『真昼の決闘(ハイ・ヌーン)』という映画を見たことがありますか?」と尋ね、大統領が「No」と答えると、そのあらすじを蕩々と語り始めたのだそうである。

 要はゲーリー・クーパー演じる保安官が美しい妻(グレース・ケリー)と共に悪漢を倒す、というストーリーなのだが、言いたかったことは「敵が多くても、一人でも構造改革を続ける」というようなことだったらしい。

 そんなことが最初の会合の時のエピソードだったようで、2度目にブッシュと会ったときに今度は大統領から首相に「ハイ、クーパー!」と語りかけてきて、三度目にあったときは真昼の決闘のポスターを持ってきてそれにジョージ・W・ブッシュとサインをしてくれたのだそうである。

 相当な親密度を両者は演じたことで、日米関係の緊密さを内外に伝えることになったようだ。

 この間日米にはテロ、イラク戦争、イラク指示など様々な事態が起きている。

 政治家と政治家の会合のシーンというものは、単に友人が会う者ではない深い意味があるのである。


【スローライフ会議】
 夜はスローライフ会議。

 いよいよあと一ヶ月と言うことで、参加者に対して呼びかけを行う集いを開催した。

 実行委員会の事業収支として、一枚千円のグッズを作成してこれを売ることで多少の収入を得ようと言うことにしているのだが、参加予定者からは、「そんなに売れるのか?」とか「売れないと思う」という意見が出された。

 別に参加者予定者にノルマを課すわけではないので、実行委員会としてできるだけこういう何か残る形で市民にスローライフへの協力を呼びかけるというものなので、あまり迷惑は掛けないつもりですが。

 参加者は昨年と似たり寄ったりのところがあって、昨年と比べて大きな広がりにはなっていないようだ。このあたりが寂しいところなんだな。

 頑張る人はいつも頑張って、冷ややかな人はいつでも冷ややかという訳だ。

 しかし世の中は常にそんなもので、他人の評価を気にせずに自分自身が楽しめればそれで良いようにも思う。気にもしないけれど、評価なんぞはあとから着いてくるって。

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 最近地元のコミュニティ新聞の「郷土新聞」の「窓」という欄で月に一度原稿を載せてもらっているが、私のテーマは「出会い」。

 人でもものでも、何か新しく出会うことで人は変わるものである。

 その時に気づかなかったにしても、振り返ったときに「ああ、あのときに僕の運命は変わった」と思うシーンが必ずあるはずである。

 振り返れば分かるけれど、前を見ていても「ああ、この人と会うように出来ていたんだな」と思う人がいることがある。

 最近そう言うことが幸せに思えてくるようになった。

 さて、自分との出会いが人を幸せに出来るように、自分自身に磨きをかけておきますか。 


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こままさ