掛川奮闘記

2003年09月02日(火) 030902_「おもろ」を食べる

【22世紀の丘公園の造成地】
 22世紀の丘公園は、新たに建設中のゴミ焼却工場の建設残土で谷を埋めて作る計画の公園である。

 焼却場の造成がほぼ終了した、と聞いたので午前中に公園の方の造成状況を視察してきた。

 ここの一帯は、谷田と呼ばれる小さな尾根と小さな沢がいくつも折り重なるような地形で、大きな広場空間が取れないところなのだが、今回の大盛土の結果、平らで広い平地ができることとなった。

 しかも、清掃工場の方からアクセスすると、入り口付近で管理用建物などが建つあたりしか最初は見えずに、狭い印象なのだが、そこまで達して左側を見ると奥に大きな広場が広がって見えるという仕掛けになっている。

 シーケンス、という見え方の変化で捕らえると非常に面白い空間となっている。今後建物を上手に造るとさらに面白さが強調されるだろう。

 また広場は大きな芝生広場にする予定で、グランドゴルフやパークゴルフなどの手軽で健康に寄与するレクリエーション携帯の導入が予定されている。

 これは面白い可能性がたくさんありそうだ。

    ※    ※    ※    ※

 一つだけ困ったのは、水の問題。もともとは農業用水が近くを走っているので、これの流れを公園内を通るようにして修景水として使おうという計画になっていたのだが、最近農業用水を目的外使用していた件をとあるマスコミがかぎつけ、これが発端となって国から是正の強い指導が出され、計画にあったような水の利用ができなくなってしまった。

 これらを踏まえた計画の修正も必要である。それにしても、面白いプロジェクトにはなりそうですぞ。

【隣町で飲み会】
 ある方に誘われて、部長、課長二人と共に隣町の居酒屋へ向かう。ここで「おもろ」を食べようと言うのである。

 「おもろ」とは、豚の足のこと。いわゆる豚足なのだが、足首のさらに先を切って煮付けてある。

 豚のこの部分は骨と軟らかい部分なのだが、この柔らかい部分というのは肉でも油でもなく、ゼラチン質なのだ。

 しかも普通の調理方法だとなかなか美味しく食べられないものなのだが、ここの居酒屋さんでは上手に料理してあって、美味しくいただけた。

 食べてから三十分もすると、顔がなにやらべとついてくる感じ。「それがゼラチン質ですよ」と教えられて、二度びっくり。

 「明日の朝に顔を洗うとおもろの効果がすぐ判りますよ」とは部長の弁。明日朝起きた頃にはゼラチン質が体中から少しずつ分泌されて、お肌がつやつやになるのだそうである。

 実際帰る頃にはみんな顔が妙につやつやしていて気持ちが悪いくらいだ。

 しかしやはりこれは健康食材には違いなかろう。豚の足は沖縄では足テビチと呼ばれて、昆布と共によく食べられる素材だが、これを食べる沖縄の人には長寿者が多いとも聞く。

 「おもろ」。なかなか凄い食材ですぞ。一度食べてみて。


 < 過去  INDEX  未来 >


こままさ