掛川奮闘記

2003年08月01日(金) 030801_東京から札幌へ

【東京へ】
 東京で、国土交通省の中で全国の自治体へ出張中の者を集めて、会議が行われた。

 日が悪かったようで、普段の6割ほどの集合状況だったが、それなりにいつものメンバーが集ま

って討論会を行った。

 はじめに、本省からは最近の施策の状況説明と来年度要求の新規施策の説明があった。新規施策

と言うのは、「このような新しい制度を創設したり、これまでの施策や制度をこういうふうに改善

したので、これを使って地域整備を上手に行ってください」というものだが、考えてみるとそうい

う制度を一年に適用されるのは、全国でも20〜30箇所程度なので、あまたある市町村の多くは

あまり関係がない、というものにすぎない。

 よほどヒットして、自治体から「我も我も」と押しかけてきて、当初見込んだ予算が不足する、

などというものができればよいが、これだけ省庁間の縦割りが進んだり財政的に余裕がないなかで

行うのでは、そういうヒット商品も生まれがたい現状である。

 今日のテーマは都市計画の現状と地方の計画に対する国の関与のあり方について。

 国土交通省も最近は地方を指導する権限を地方整備局に下ろして、組織も作って対応しているの

だが、どうも地方整備局の指導力に不安があるとのこと。なにより、そもそも地方整備局ではこれ

まで直轄事業ばかり一生懸命やってきたわけで、地方を指導した経験も無いし、地方自治体の行政

を経験した人も少なく、指導できる人材がいないのである。

 本省でもそのあたりに悩んでいて、なんとかしたいと思っているのだが、なかなか妙案も内容で

ある。

 今の現状では国土交通本省〜地方整備局〜都道府県〜市町村という四層構造になっていて、かつ

ては本省〜都道府県〜市町村という三層構造ですんでいたのがかえって複雑にしてしまっただけの

ような気もするのである。

 やはり地方自治体としては、今後は上部の組織を当てにせず、自らの境地を自らが開拓する強い

生き方を選択してゆかなくてはならないだろう。

 国も力が落ちたものだなあ…。

【札幌へ】
 会議の後は懇親会を経て札幌へと向かう。エア・ドゥとANAのシェア便の最終便は満席。この時

期エア・ドゥの搭乗率は他社よりもずっと良いようである。

 ANAと相互乗り入れを行ってからはなんといっても飛行場での乗り降りが便利になった。

 かつては隅に追いやられていて、空港ではバス移動だったのが今では建物からタラップで移動で

きるようになったのだ。こんなところでも新参者は意地悪をされていたのだ。新興勢力はつらいが

、これをもっと前に打ち破らなくてはならなかったのに、そういうことができなかっんだな。

    ※    ※    ※    ※

 千歳空港からは電車で札幌経由琴似駅まで向かう。夜遅くの電車だと言うのに、札幌での乗り換

え地にはたくさんの若者が乗り込んできて、後で聞くと今日は花火大会があったのだと言う。

 北海道はこの夏49年ぶりの冷害が心配されるほどの冷夏だと言う。大通り公園のビヤガーデン

も売り上げは低調のようだ。花火大会くらい、暑い中で見たかっただろうが今日も少し涼しめのよ

うだ。

 もう夏も残り少ないのになあ。


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こままさ