掛川奮闘記

2003年07月29日(火) 030729_安曇野にて

【一足お先に松本へ】
 明日の午前中に、塩の道会議の会議があるので、今夜は松本泊まりになる。

 夜遅くに行って泊まるだけではしょうがないので、朝一番から安曇野へ向かって、元いたあづみの公園の現場やら、周辺の知人に会うことにした。朝九時の新幹線に乗り、名古屋〜松本〜豊科へと向かう。

 松本へ近づいたが、今日も天気は曇りで常念岳は見えない。なかなか姿が見られないのは、残念だ。

【一年ぶりのあづみの公園】
 午後にあづみの公園事務所を訪ねて、挨拶の後で現場を案内して頂く。昨年議会の視察で訪問した際は、まだ建物なども全くできていなくてただの荒れ地だったのだが、今回は随分と建設が進んでいた。

 中身は私が建設当時つくった、「安曇野学校」というイメージを素直に表現しつつ、水と建物を融合させたものになっていて、見所も多いように作られている。

 一つ一つの造作や展示物に曰く因縁をつくって、それらを楽しませるエンターテイメントに仕立てることが重要である。

 今回見学した建物は、まだ内装までができていたが、さいごの展示物、陳列物や、それらをどう見せるか、というソフトまではまだだとのこと。

 9割9分まではなんとかたどり着いたが、さいごの一分を無事にこなしてこそゴールに到達するわけで、ここで手を抜いて欲しくないものである。

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 ところで、この公園にも災難が襲ってきていて、長野県の田中知事が国の大規模公共事業に反対という立場から、ダムや道路などの計画を軒並みストップさせていて、この公園もそのターゲットになっているのだとのこと。

 とりあえず現在作りかけている一期地区を完成させることは了承されているものの、「二期以降の整備については県が納得しなければ、負担金を払わない」と県議会で決意を表明したとか。

 またこれに関連して、公園完成までには整備する、と約束していたはずのアクセス道路も整備を中断させてしまったという。

 常識的には暴挙なのだが、県内にはまだ田中知事のそういった手法を歓迎する向きも多く、知事に反対する声を発することははばかられる雰囲気があるのだという。

 ある意味でファッショ的要素をはらんでいて、怖い感じがする。もう少し議論を許す雰囲気があればよいが、どうもそうではないらしい。

 ともかく、公園を完成させて、地元の住民と一体となった運営を行って、「公園ができて良かった」という声を大きくすることが今の一番の課題だろう。

 今のところ、開園の日取りまでは決まっていないようだが、来年の6月〜7月が有望視されているようだ。開園して開園式には是非ともお招きを頂きたいものである。

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 公園視察の後で足を伸ばして、当地でお世話になった写真からの中沢義直先生をお訪ねする。

 アポなしで飛び込んだのでおられるかどうか不安だったが、ちょうど家におられて、入るやいなや中へ招かれて、懐かしい話が弾んだ。

 先生は最近また新しい写真集を出して、今回のテーマは「茅葺き屋根」とのこと。

 「丁度今小松さんに贈ろうと思っていた矢先にご本人が来てくれたので、びっくりするやら嬉しいやらですよ」ということで、早速サイン入りで一冊頂戴してきた。

 今回の写真集で面白かったのは、茅葺きの家の写真となると先生がもう30〜40年前から撮り溜めた写真を使うことになったのだが、フィルムがもう退色していて焼き付けでは当時の色を再現できなかったものを、コンピューター処理を行うことで当時の色調そのままを復元することができたということである。
 「いやあ、僕も驚きましたけど、最近のコンピューター技術はすごいものですねえ」と驚かれていた。

 パソコンもこうして人知れぬところで多いに活用されているのですな。

 先生も御年81歳だとか。また来年お会いしましょう。その日までお元気で。


【知人と飲み会】
 夜は、事務所当時の部下だった職員やら、公園建設のコンサルさん達と一杯飲んで最近の事情を情報交換する。

 当時課長でいろいろと世話になったAさんは道路公団のパーキングエリアを管理する会社に勤めているのだが、この日の前日おきた松代インターでのバスジャック事件で、「現地に飛べ」という命令を受けて、穂高から松代までタクシーで吹っ飛ばして、深夜の一時までかかって現地に張り付いていたのだとか。

 事件は結局けが人もなく解決して良かったのだが、当のAさんは「ちょうど一杯飲んで良い気分になっていたところだったんですよ…」とややおかんむり。

 こういうはた迷惑な事件は起こして欲しくないものである。

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 今夜の居酒屋や駅近くの工事を入った一番奥の飲み屋さん。刺身も大きいし、馬刺しも美味しいしで、松本在住時に知らなかったのが悔やまれました。

 探せば場末の居酒屋というのはおもしろいね。


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こままさ