掛川奮闘記

2003年07月17日(木) 030717_四日市で市営住宅を見る

【四日市へ視察】
 朝からワゴン車に乗って、四日市へ向かう。四日市では、PFIという民間の力を利用して公共施設を作る手法で市営住宅を造る計画がある、と言うことで有名なのだ。
 
 朝9時前に市役所を出発して、途中休憩、昼食を入れて現地に着いたのは12時半くらい。

 説明を受けることになっていたのだが、約束の時間は1時だったので、先に現地を見ておこうと、その周辺を車で動き回る。

 市営住宅は立て替えの前には「空き家政策」と言って、出て行った後を埋めない政策が取られることが多い。これは、居住者がいると立て替えの際に一時的に仮住まいをする世帯が増えるからで、それを避けるための措置である。

 しかしそうすると、空き家が増えて、なんとなく地域が沈滞化してしまうという負の側面もある。ここもご多分に漏れず、そういう雰囲気が漂っていた。

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 市役所では、担当の職員の方に対応して頂き、いろいろと説明を受けた。
 
 PFIという手法には、BTOとBOTという大きく二つの手法があって、BTOというのは「建てて(build)」、「所有権を移転して(transfer)」、「運営する(operate)」という順番で施設の建設と管理を民間が行う手法である。

 これに対してBOTというのは、「建てて(build)」、「運営して(operate)」、「最後に所有権を移転する(transfer)」という順番で施設を管理運営するものである。

 このどちらでも良いのだが、いずれにしても、管理までを民間が行うことで不効率な役所よりは安価に効率的な運営ができることが期待されている。

 ところで、四日市の場合は、はじめはこのPFI手法で市営住宅を建設しようとしたのだが、入居手続きや家賃の徴収などはどうしても市役所が行わなくてはならない、という点と、純粋なPFIでは補助金が入らずに結果として市民負担がより大きくなることが判明した、という二つの点で、純粋なPFI事業ではなくて、「PFI風」と言える事業形態となったと言う説明を受けた。

 しかし、それまで市営住宅の一戸あたりの価格が二千万円だったのに対して、このPFI風手法で行うと一戸あたり千三百万円というふうに安く建設することができる計画である、と説明を受けて、これはなかなか良い手法ではないかと改めて思った。

 PFI的手法についてもっと勉強してみよう。
 

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 今日は一日出張中だったので、あまりたいした話もないや。



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こままさ