掛川奮闘記

2003年07月13日(日) 030713_新盆〜蕎麦コンテンツ作成

【新盆のお参り】
 この地域ではいつからがお盆なのか分からないのだが、今日は新盆のお参り。

 わが市では地域によって、7月にお盆をするところと8月にお盆をするところがある。お坊さんに言わせると、「二回に分けてくれた方がありがたいです」ということらしいが、別にお坊さんの仕事を楽にするために分けていると言うことでもあるまい。

 冗談はさておき、この時期市に関係した方で今日が新盆になる方をお訪ねしてお参りをするというのが今日の仕事である。

 本来は市長が行っている事業なのだが、現在アメリカに視察旅行中で明日帰ってくると言う日程なので、市長がいけず私が名代として行くことになったのである。

 もちろん、市役所の各機関でも所属長が部下の家を回ったりすることもあるわけで、私が担当するのは特に市に多大な貢献をして下さった方達である。

 元市議会議員さんや、病院の名誉院長などを中心に回る。もちろん現役で今年なくなった課長の家も忘れることはない。

 それぞれの家で仏壇にお線香を上げお参りをする。


 祭壇の上には、キュウリや茄子で作った馬と牛をかたどった人形が置いてある。

 いわれを聞くと、「馬はご先祖さんが馬に乗って早く我が家へ戻ってくるように、牛はまた向こうの世界へ帰るときには牛に乗ってゆっくりと帰って欲しいから」と説明があった。

 しかしよく見ると、この馬と牛が同時に祭壇に乗っている家も多い。ご先祖様が間違って牛に乗ってやってきて、帰りは馬に乗ってしまったらどうなるだろう、とあほらしい疑問を持ちつつ、地域の風習を考えてみた。

 この時期スーパーでも、松明(たいまつ)や、素焼きの皿と器が売っていて、以下に年中行事として今でもこれらの伝統が息づいているかが分かるような気がした。

 ご先祖さんがこちらへ帰ってきて、楽しんで帰ることができるようお祈りしていますよ。


【蕎麦研究室の整理〜粉を捨てる】
 普段使っていないフローリングの部屋を、半分冗談で「蕎麦研究室」と名付けて、蕎麦道具などを置いているのだが、あまりに雑然としているので意を決して掃除をすることにした。

 これには背景があって、昨日の蕎麦会合の最中に勢いで打った更科蕎麦があまり旨く打てないということがあった。
 
 これまでの水の量などを間違えたわけでもないのに、随分べたべたした玉になってしまい「なぜだろう」と思ったのだが、やっとのことでそれは『粉が古くなっていたせいではないか』という結論に至った。

 更科粉の場合、風味があまり変わらないために分かりづらいのだが、打っている最中に「更科粉にしては随分と粘りが出ているなあ」と思ったのであった。

 以前に粉やさんから「蕎麦粉も挽きたてよりは少し置いた方が、粘りが出るのに」という話を聞いたことがあって、時間が経てば粘りが強くなるのではないか、と言う思いに至ったのである。

 そこで意を決して、これまで打ちそびれていてもう古くなった粉を処分しようと思い立ったのである。

 各地で買い求めたり、北海道からも贈ってもらったりした粉なのだが、少なくとも食べるには適さないし、また打つ練習だけにしようにも、べたべたと非常に粘つく感触になるのであまり良い感じはしない。
 粉には申し訳ないと思うが、残念ながらそば切りにしてあげることができなかった。すんません。

    ※    ※    ※    ※

 さて、とっ散らかった蕎麦粉を集めて、燃やすゴミ袋に入れて火曜日に捨てる準備をしたが、なんと粉だけで、普段使っている燃えるゴミ用の紙袋を3袋も使ってしまった。こんなに粉があったのね(-_-;)。 

 粉を整理して散らかったゴミなども片づけると、俄然研究室らしくなった。さてさて、更に修行に励むとしますか。 


【蕎麦打ちコンテンツ作成】
 夜は蕎麦でも打とうかと思っていたのだが、どうせ打つならば、それをしっかりとデジカメで写真に納めてホームページのコンテンツに作れないかと思い、知人に「蕎麦を食べに来ませんか」と声をかけた。

 いつもの悪い遊び仲間のサトちゃんとイムイム、最近子分になったS君の三人が来ると言うことになり、俄然賑やかになった。彼らに私の蕎麦打ちの風景を撮ってもらおうというのである。
 いままで、自分自身の蕎麦打ち風景を数枚は撮ってもらったことがあるけれど、まともに蕎麦打ち技術を紹介するために画像を撮ったことはない。

 工程の瞬間瞬間に何を考えながら作業しているか、ということを伝えるのは、文字ではなかなか難しいが、映像と文章の組み合わせでなんとかしたいものだ。


 撮影にはマンフロットという、それなりのメーカーの、背丈くらいあるごつい三脚を用いた。これに小さなデジカメを載せている図は、ちょっと可笑しいのだが、こういう写真を撮るときは、視点がバラバラで撮るよりは、カメラを一点に固定してそこから撮るのがよい。

 S君もデジカメを持参してくれたので、こちらは三脚とは違った角度からの写真を撮ってもらうことにした。

 蕎麦粉の状態から、水回し、こね、くくり、丸伸し、荒伸し、本伸し、畳み、切りと工程を進めつつ、ポーズを撮りながら、状況が分かるような写真をどんどん撮り続けた。
 これは相当良い写真が撮れたように思います。
 
 ついでに茹でるところまでを写真に納めて、撮影作業は終了。イムイムさんには、卓上蛍光灯を手に持ってもらっての照明係までやっていただいた。ありがとうございました。なお、撮影枚数は、サトちゃんのほうで148枚、S君のほうも100枚は撮ったと言うから、相当の写真量である。これはすごいデーターになりますぞ。

 さて、最後は食べるのみだが、1キロ打った蕎麦は、四人であっさりとなくなってしまった。すごいねまったく。余ったら捨てようか、などと考えていたが全くの杞憂であった。

 さて、この画像を利用して、ホームページの蕎麦コーナーも充実させたいものだ。近日公開予定。乞うご期待、である。


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こままさ