| 2003年07月03日(木) |
030703_陳情〜博物館のドラマ性 |
【バイパス陳情】 わが市のバイパスは有料バイパスなので、地元からは「早く無料化して欲しい」という要望が強いのである。
現在は夜間の22時〜6時を無料化して、現道に対する夜間の交通負荷をバイパスに誘導しているのだが、夜22時前になると有料ゲート近くのインター周辺に無料時間を待つ車が待機して、騒音などの迷惑を周囲にかけているのである。
なんとかこれらの騒音被害を軽減したいと思うのだが、お金もかかる話でなかなか解決しない。
そんな中にあって、国土交通省ではこのたび、有料道路に対する様々な社会実験を行うことで、不都合の軽減にどのようなことが言えるか、ということを調査することになった。
具体的には、各県などで関係者の参加による協議会を形成して、そこが補助金や負担金を用意して社会実験を行う母体となり、実験を行うことになる。
現在考えられている案では、朝3時間、夜2時間の無料時間を延長して、そのことで現道の交通量がどれくらい無料のバイパスに転換するか、ということで行おうとしている。期間は秋の11月〜翌年1月が考えられているが、まだ最終決定ではない。
そこで、そのような社会実験を是非ともわがバイパスで行って欲しい、併せて将来のバイパス無料化についてもよろしくお願いしたい、という趣旨の陳情を国土交通省に行ってきたのである。
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国土交通省には、バイパス無料化の検討協議会会長と、関連バイパスの市長さんたち、担当者などで、道路局を中心にお願いをして回った。
ネックがあるとすれば、バイパスを無料化すると、東名高速道に乗っていた交通もバイパスに転換しやしないかという点で、そうすると高速道路の料金収入が減るだろうし、それも補填して欲しい、という話がでるかもしれないことである。
これまでの状況からは、バイパス無料時間の延長をしても高速道路から転換する量は極めて限られているだろうという予測である。なんとかなるだろうか。
トラック協会の親玉からは「社会実験も、無料時間の延長ではなくて、全日無料の日を作るくらいの勢いでやって欲しいのが本音ですよ」との声も出された。
今のところ、社会実験へのエントリーは可能だと思うが、これで良い結果が出て、バイパスの無料化に向けて、さらに努力を続けたいものである。
【東京の知人】 東京で、知人のNさんを訪ねる。Nさんはなぜか札幌の公園の仕事もしていて、札幌北部のモエレ沼公園で「ファンクラブを作ることになったので、入ってね」ということであった。ずいぶんあちこちで仕事をされているのである。
さてこのNさんから、かねてより「紹介したい同僚がいる」ということで、今回の訪問となったのだがやっとお会いできた方は、Mさんという方で、年齢は同じ。 同年同月生まれで誕生日も6日違いだという。やれやれまた乙女座軍団が増えた。
この方は、建築系コンサルタントに勤めていたのだが、業務の一環として不良債権や不動産の資産評価を行っていて、次第にそのことが重要視される時代になってきたことから、会社から独立したのだという。
面白いのはこの方は、プロジェクトマネージャーとして多くのビッグプロジェクトに絡んでいることで、「ディズニーシーもやりましたよ」とのこと。すごいなあ。
Nさんも交えて、さんざんいろんな話をしたのだが、最後になって「なぜ今の博物館は面白くないか」という話題になった。
「今の博物館はつまらなくてだめだなあ」というMさんに対して、 「私はこう思うんですよ。今の博物館は、科学者や研究者が確かめた結果を教える場所に成り下がっているからだと。科学がこれだけのことを発見してきたその道筋というのは、現象を不思議に思って、様々な仮説を立てて、それを一番説明するモデルに行き当たるということの連続ですよね。」
「はい」 「その過程というのはまるで推理小説の犯人をあて、トリックを暴くような思考作業を繰り返しているわけで、最後にやっとそのモデルにたどりついたときの、『分かった!分かった!』という悦び…」
「アルキメデスの『エウレカ!エウレカ!』ですね」 「そう、まさにそれなんですよ。人の心を動かすのはそこにあるドラマ性、ドラマツルギーなわけで、その推理過程のおもしろさを今の博物館は全く伝えていないということなんですよ。まるでそれは推理小説の犯人を最初から教えているだけのことに思えて仕方がないんです。ドラマツルギー、キーワードはこれだと思います」と私。
「それは面白い!これは良いことを聞いたなあ!」 「美術館も同じですよ。絵だけ見てどれだけ面白いですか?その作品に至った作者の心情やら背景をもっと紹介すれば、一編の絵にもドラマがあるはずです。本当は私もそんなことをやりたいんですけどね」
そのあたりの話題で意見交換をするだけで、お互いの気持ちが分かり合えました。今日も面白い出会いがありました。
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東京駅から新幹線に乗る段になって、竹炭を掘りに来てくれたIさんから連絡があって、「東京へ来ているなら会いましょう」ということで、駅でまたしばし歓談。人に会えるときは次から次へと会えるものである。
【家のパソコン復活】 札幌の自宅のパソコンが復活したそうな。インターネットには接続されるがサイトの絵がでないうえに、メールも使えないという症状に悩まされていたらしいのだが、原因はなんとウィルスチェックのためのソフトのウィルスバスターのセキュリティレベルが以上に高く設定されていたことだったらしい。
朝からNTTの方が来て、昼くらいまで作業してやっと原因を探り当てて下さったとのこと。なんと、そんなこともあるんですかねえ。
いずれにしても助かりました。ありがとうございました。
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