掛川奮闘記

2003年07月02日(水) 030702_空港視察

【選挙管理委員会の当選証書付与式】
 6月議会の最終日に議会で承認を受けた、選挙管理委員の当選証書付与式が行われた。

 わが市の選挙管理委員はたったの4人である。農業委員などと比べると随分少ない気がするし、そう言われてみると、ほかにも教育委員など多くの「委員」がいて、様々な業務の審議などに当たって下さっているのだが、これらの人数の謂われというのも案外分からないものである。

 人数の多寡はどのように考えるべきか。

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 挨拶で市長からは、昔の選挙管理委員の委嘱に当たっての裏話が披露された。それは、わが市は県内で他市に先駆けて女性の選挙管理委員を一名選んだことで話題になったということで、そのときには「選挙の立ち会いは夜遅くなるし、女性には向かない」とか「なぜ、あの女(ひと)なの?」などといった反応が返ってきたということであった。

 しかし、有権者の半分は女性であるし、しかも女性の方が投票率が良いとあっては、女性の選挙管理委員を選出すべきであるという信念でやってみたところ、評判が良く、他市もこれをまねて次々に女性の委員を出すことになった。

 そこでわが市はさらに他市に先駆けて、女性の選挙管理委員を4人中2名と半数にして、今日に至っているという。

 
 最近では投票率もあがらなくて、そのことは逆に投票率が高いことをして「田舎ですからねえ」などとしたり顔で解説をする都会の評論家などがいて、投票率の低さを持って都会度であると勘違いしている輩も多いのであるが、これは全くの間違いである。

 「選挙をバカにするものはバカな政治の下で暮らさなくてはならない」のである。

 選挙は、衆・参、知事、首長、議員などを合わせると一生に約100回の投票の機会があるという。この生涯における投票率を上げるようにせよ、というのが市長の主張だが、生涯投票率というのは面白い考え方である。

 さて、選挙をバカにしていないでしょうねえ。

【Sさんの決断】
 庁舎内で知人のSさんとばったり出会った。この方は、ビデオ撮影や編集ではちょっとした腕を持っていて、そちらの趣味では名の知れた方なのである。

 私も昨年のスローライフイベントの記録などでは大変お世話になった方なのだが、ちょっとした立ち話になる。

 「最近はどうですか。ご趣味の方はやられていますか」
 「それがですね、最近ウチの会社で早期退職者の募集というのがありまして、それに乗ってしまおうかと…」

 「ええ?で、どうするんですか」
 「撮影の仕事の方で頑張ってみようかと思いましてね」

 「それはまたご英断ですね」
 「ただ漫然と職場に残っているというのもね…そちらもやりたいものですから」

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 これはひとつの決断である。私は兼ねてからの持論で、これからは映像情報をとりまとめることは、重要なソフト作成の仕事になると思っている。

 観光地の紹介が、一編のデジカメの写真一枚とずらずら書かれた文章で良いわけがありません。わが市の観光地だって、36景だって、一カ所を数分というカラオケ一曲分の長さの中でまとめ上げるビデオクリップにするくらいのことは当然に行われるべきだと思うのである。

 一カ所4分〜5分が一度に見ることができる限界の時間である。この短時間に観客の心を掴み、必要な映像も情報も全て盛り込むということをしなくてはいけない。

 そして、一度こういうビデオ情報ができあがれば、あとは言葉を外国語に直すこともできるし、ホームページでダウンロードできるようにしたり、媒体をCDやDVDにして、ツアー会社に配布することもできるだろう。要は、その元になるビデオ映像をつくることである。

 最近はVXDという、まだごく一部の人だけが知っている優れものの画像圧縮・ストリーミング用ソフトができつつあって、これが新たな潮流になろうとしている。

 このようなソフトがさらに進化すれば、ビデオ映像のやりとりに必ずしもブロードバンドが必要でなくなることもあるかも知れない。

 媒体技術は早く便利に進化しても、そこに何を乗せるかというコンテンツ作成の仕事は永遠に減ることはないし、そういうことに長けた方はますます必要とされるだろう。

 Sさんの未来に幸あれである。私たちも頑張ろう。


【静岡空港工事現場の視察】
 ご案内して下さる方がいる、というので午後に静岡空港の現場を視察することになった。

 今まで地図では何度となく見ていたはずだが、車で走ってみると、わが市からは随分近いことを改めて感じる。細い茶畑の中をぐるぐる走って、30分ほどの距離である。

 これが、空港完成時ともなると道路整備も進み、国道一号や東名インターなどからさらにアクセス性が改善されるので、さらに便利になるだろう。

 現地事務所でパネルの説明やビデオ映像を見せて頂き、現場を見学する。現場事務所からは空港の盛土のり面も見えて、壮観である。こののり面には郷土種の樹木もたくさん植えられていて、自然環境への配慮をしているとのこと。
 また、実際の空港の全体事業費は1900億円だが、本体工事費は約500億円なのだそう。

 その差額の1400億円は、と言えば、周辺の環境整備費やら補償費なのだそうで、なるほど、これだけの公共事業ともなるとそういうことか、と思う。

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 現場の中をマイクロバスで移動したが、すれ違うのは45トンダンプという巨大な車両である。これが何台も現場内で土を運んでいるのだが、土を積み込むバックホウもこれまた15立米という巨大なもの。なんとも豪快な仕事ぶりである。

 空港の下を新幹線が通っていて、補強工事をしているのが見える。空港の真下に新幹線の線路が通っているので、これまた巨大なエレベーターをつくり、地下に新幹線新駅を作りたいという意向もあるようだが、これはわが市の新幹線駅と近すぎるために、まだまだ調整中とのこと。

 補償で作った新たな茶畑農園なども見せてもらったが、随分立派で、これだけ平らなら乗用の機械で刈り取りもでき、効率もさぞ上がることだろう。

 静岡空港ができれば新千歳への路線も新設されるようである。できれば随分と近くなるが、そのころにはもういないかな(^-^;)。

【延々と打ち合わせ】
 空港視察から帰ってきて、16時から合併関連の打ち合わせ、また18時半からは体育館の打ち合わせで、終わってみれば夜23時。

 さすがに今日はちょっと疲れたかも。

 
【我が家のパソコン】
 我が家のパソコンが異常な状態になっているらしい。今日は朝からNTTの方が来て、TAの交換をしてくれたらしいのだが、繋いでセッティングをしても、ホームページのサイトの絵が出ないという。

 一応、家族よりは少しパソコンに詳しい妹に電話をして明日の夜に家を訪ねてもらうことにもしておいた。これで駄目なら…うーん、手詰まり。

 


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こままさ