| 2003年06月21日(土) |
030621_蕎麦の出前〜ガラス展 |
【蕎麦の出前】 10時から蕎麦打ち披露があるので、出前の準備をする。
なんと言っても、まずは昨夜仕込んであった出汁からつけ汁を作る。つけ汁も、出汁と返しを混ぜてから一度湯煎をするとさらにまろやかさが増すのだが、そこまでやる暇がない。
蕎麦打ち台やまな板、のし棒、そば粉、包丁などの道具や材料を車に積んで出発。目指すは知人のMさんのオフィスである。
Mさんは、市内で健康食品販売をしているのだが、健康指向の延長に料理教室があって、参加者を募って料理の勉強をしているとか。私も今回は、料理教室の先生として登場。料理の先生って…(^-^;)。
今日の生徒さんは、主婦が8人に男性が3人といったところ。蕎麦に関するうんちくを一くさり行ってから、実技披露へ。
まずは1キログラムで一玉、田舎蕎麦を打ってみる。エアコンで玉が乾燥するので止めてもらったのだが、暑い暑い。今日はこの夏一番の暑さである。
最初の一玉は、参加者に切るところをやってもらったところ、見事に太さがばらばらになった。これは茹でるときに苦労するな。 二玉目も打つことにして、今度はもっと参加者の皆さんに手伝ってもらった。水を少し少なめにしたのと、みんなでやると時間が経つのでどんどん固くなる。うーん、まずいなー。
※ ※ ※ ※
一応二玉を打ち終えたところで、更科蕎麦との違いの話になって、「それなら打ってあげる」ということになり、さらに更科で一玉打つ。
なんとか打ち終えて、いよいよ茹でて食べることに。
鍋は一応大きなものを用意してもらったのだが、ガスの火が弱くて頼りない、…というよりも、蕎麦を入れると沸騰がおさまってしまうのでなかなか上手に茹でられない。
洗うと切れてしまいがちで、粉がよいから美味しい味は出るのだが、もうすこし長い蕎麦で食べてもらいたかった。自分自身としてはちょっと心残りであった。
それでも汁は極上で、さすがに本物の鰹節を削って苦労しただけのかいがあった、というものである。 まあ、皆さんがとりあえずは喜んでくれたのでまずは良かったかな。
※ ※ ※ ※
さんざん食べた後では多少行政の話になって、「合併はどうなっているのか」などといった話に及び、また私が説明をする。 合併しない隣町の女性も来ていたらしくて、最後に「私はK町なんです…」と言うので、「あまり悪く言ったつもりはありませんが、気になったらすみません」と言ったところ、「正直、合併の話はあまりよく分かりませんでした。今日うかがった中で良かったのは、汁を作るときに湯煎をすると良い、ということと、返しをつくらないなら酢を入れると良い、という二つでした。ありがとうございました」とのこと。
ははあ、まあ私の話がなんらかの参考になったのなら、良かったですね。はは。
それにしても、やはり家で打つのとはいろいろと環境が違うので難しいな。
【バート・バカラックなんて】 蕎麦の後に、知人のSさんを訪ねて、おもしろ情報がないか、ぶらり旅。
Sさんの新しいオフィスは、風水学的にきっと人の通り道に当たっているのだろう。次から次へといろんな人が立ち寄るようになった。 「先日も実に変わった女性に会いましたよ、ククク…」と苦笑している。どうやらよほど変わった人が訪ねてきたようである。
そんな話をしながら、バックミュージックとしてSさんがかけ始めたのは、なんとバート・バカラックのCDではないか。
バート・バカラックと言えば、1960年代に華麗なる音楽センスでヒット曲を連発。その後も多くのアーティストがカバー曲を出すようなスタンダードバラードを作り続けたビッグアーティストである。
古くはディオンヌ・ワーウィックなどが良くカバーしていたが、初期のビートルズやカーペンターズなどもお世話になったものである。 もっとも、カバー曲の方がヒットしたというものも結構あって、カーペンターズのClose to youなどはその代表的なものかな。アメリカの俳優、リチャード・チェンバレンがオリジナルらしくて、彼が発表したときはB面だったということもあって、この時はまったく売れなかったらしい。
これを再生させたのがリチャード・カーペンターで、カーペンターズによって全米一位にランクインしたのである。
そう言う意味では、バカラックもリチャードもすごいということにしておこう。
※ ※ ※ ※
バカラック談義でひとくさり盛り上がって、ついでにたくさん怪しげなアーティストのものも含めてCDをたくさん借りてきた。最近音楽が寂しかったのだが、これでだいぶ感性も磨かれるというものである。ちょっとの間借りときます。
【パブのガラス展】 そこで、ついでに「近くのパブでガラス展をやっているから覗いてみませんか」という誘いを受けて、見に行く。
ガラスの作品は、主にグラスと鉢などの容器。わざと形をゆがめたようなグラスやら皿、鉢などを見ていると、一品だけしかない、今しか出会えない、という気持ちになる。
このパブもわが市には珍しく、エキゾチックなノリの南方無国籍的雰囲気を醸し出している店で、若いネーチャンがグループでたむろしていることが多いのである。
ここで、若手のガラス工芸家が作品を店の中に並べて展覧・即売会をしているのだ。
考えてみれば、いくばくかのフィーでもって、こうして店に飾って作品を紹介してあげて、売れればそれで良し、売れなくとも宣伝にはなる、店も雰囲気作りに一役かってもらってハッピー、ということになると、みんなが喜ぶwin-winの構図になるのになあ、と思う。
そういう人を発掘して、お互いがハッピーになるようなことを仲介するというのは。まちづくりへの案外面白い提案になるかも知れないよ。
|