掛川奮闘記

2003年06月19日(木) 030619_夜十時からの会合

【高校視察】
 市内の県立東高校を視察する。ここは、7年ほど前までは女子校だったのだが、その後男女共学となり今に至っている。
 
 なにしろ建物が古いために、耐震基準からみて危ない部分も多いのである。予想される東海大地震に対しても、なんとか壊滅的な被害だけは防ごうと耐震補強がされていて、窓の外に鉄骨で筋交いが作られている。

 ここは、女子校から男女共学になるタイミングで耐震上の問題や校舎の増改築などをにらんで、市内の別な場所に移転する計画だったのだが、予算その他の問題でなかなかそれが果たせず、今日に至っている。

 幸い、来年四月には建設中の校舎が完成し、移転することが決まっている。

 ところでこの校舎とグランドは、もしなくなると市内中心部で貴重な大規模空間となる。当然某かの利用が図られるべきだし、まち作り上の重要な種地になるかもしれない。

 市議会などでも、福祉系の専門学校を誘致できないか、などといった提案もあるのだが、今ひとつ実現性に乏しく、まだまだ研究の余地がある。

 そもそも建物はどれくらい使えるものか、周辺の環境はどうか、などまずは現場百回で、現場を見てその現実を知るところから始めなくてはなるまい。

 そんなわけで、職員が大勢して押しかけたのだが、学校側では懇切丁寧に説明をして頂き、ありがとうございました。

 まだまだ結論は出ませんが、これから研究を深めます。

 ところで、この敷地内にはなんと鎌倉時代の古道も通っているのだという。校舎の建物で分断してしまっているが、そのような歴史の再興も面白いかも知れない。

 やはり歴史のあるところは面白い話が転がっているものである。これを重荷と見るか、財産と見るかが考えの分かれ目ですな。


【プロポーザル審査】
 午後は、ある建物管理業務の委託業者を決めるのに、プロポーザル資料の提供をお願いしていたものが取りそろい、事前審査が終わったと言うことで、委員会による本審査を行った。

 委員会と言うことで委員長を決めなくてはならないのだが、事務局一任で結局私に。

 今日の審査対象は六社による応募の審査で、最初に審査上の注意を全員で確認し合って、それから事務局に事前審査の内容を聞く。

 各社それなりに、やる気と誠意と自分たちの得意分野の宣伝に努めていて、審査する方も汗だくで取り組んだ。

 今の流行はCAFM(通称キャフム)と呼ばれる技術で、コンピューター・エイディド・ファシリティ・マネジメントの略で、コンピューターによる管理データの蓄積によってメンテナンスの時期を決めたり、あるいは施設上の不備などを明らかにし、効率的な管理を行おうというものである。

 建物管理も、目先の不備を補うだけでなく、それがどの場所にどれくらいの頻度で発生するか、といったことを記録しておくと、いろいろな事が分かってくるのである。

 コンピューターは目に見えないところで、データ管理によって様々な仕事をサポートしてくれているんですねえ。  

【飲みにこない?】

 街中である会議に出た連中から「今終わって反省会をしているんですけど、来ませんか?」という誘いを受ける。時計を見ると、なんとすでに夜の10時である。

 本当ならば、実はこの会議に参加して後ろで聞いていたいくらいだったのだが、いろんな事情があって、参加できずにいたので、(やっと声がかかったかい)といった気分である。
 
 「反省会には誰が参加してます?」
 「ええと、Yさんと、Nさんと、Oさんと…」

 「OさんとYさんという方には会ったことがありませんねえ。そんじゃ行くわ」ということで、服を着替えて街中へ駆けつける。

 反省会ではすでに盛り上がっていて、これからの街中のありようなどを熱心に話し合っている。
 
 街中を何とかしたい、ということで市でも様々な計画やら事業を行ってきたのだが、それらに対して呼応する市民の皆さんがやっと少しずつ増えてきたようで、少なくとも声を掛ければ反応してくれる人が出てきた、ということがありがたいことである。

 一方で相変わらず関心がなかったり、迷惑がったりする人もいるだろうし、もちろん利害が絡む場合もあろう。

 市民の一般的な移動手段が鉄道+徒歩から車社会になった今日、「街中」というものの持つ意味とは何か?

 街中に住む人たにも、商売をしている人もいれば、商売を止めて住むだけになっている人、細々と商売を続けている人がいる。そして、まだまだ商売を続けたい人がいれば、もう止めたい人、どうでも良い人など、現在の状況や意欲、今後などで様々なカテゴリー分けができそうで、それら一つ一つのカテゴリーに対する回答が求められているのだろう。

 それらの集合体としての街中ということになると、なかなか気持ちがまとまらないのが一番大きな課題なのだろう。

 「どん底まで行かなきゃ変わらないだろうな」という残酷な発言もあるけれど、なんとかそこまで行かないうちに、地域を考える体制を整えたいものである。

 想像力と創造力と行動力が求められているのだ。もっと議論しようよ、皆さん。

    ※    ※    ※    ※

 夜10時に始まった一次会であったが、さらに興の乗った6人はさらに二次会へなだれ込む。

 夜12時半だというのに、まだやっているお店がある。わが市も都会になったものである。

 「三十分一本勝負で行こう」と決めて、ビール一杯だけ!のはずだったのだが…、気がついてみると、時計の針は二時を回り、ビール、ワインが消化されて行く…。

 さすがに今日はここまで。

 このパワーをなんとか活かしたいものですねえ。あー、それにしても疲れた。


 …そんなわけで、この日のレポートは一日遅れである。レポートが一日遅れると結構辛いものがあるのだ。なぜって、書くのが追いつかないんだよ〜ん(--;)


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こままさ