| 2003年06月15日(日) |
030615_犬も歩けば棒に当たる |
【そうだ、献血へ行こう!】 ほぼ一ヶ月ぶりのまるまる休日なので、自分の好きなことをやりたいものである。
まずは献血。札幌で成分献血の最中に緊急停止して以来、ほぼ一ヶ月のブランクがあるので、そろそろ行っておかなくては。
車を市役所に置いたまま夕べは飲んでしまったので、朝八時に家を飛び出して、市役所まで走り、そこから浜松のアクトシティまで目指す。いつも行く献血センターは、浜松駅の裏なのである。
浜松への道路は途中混雑するので、相当の余裕を持って出発。バイパスも快調で、10時からのオープンに対して、9時にはもう現地に到着していた。仕方がない、一時間は本を読んで過ごす。
※ ※ ※ ※
やっと10時になり、献血ルームへ行き手続き開始。お医者さんと血圧の話をしたまでは良かったが、血液チェックで引っかかる。血液検査の機械の前で、なにやら困った様子。
「あのう、小松さん、献血できないかも知れない…」 「え?どうしたんですか?数値が悪いの?」
「ええ、白血球が少ないの。三千以上ないとできない決まりなんですけど、二千九百しかないんですよ…」 「な、なぬーっ!私は普段から白血球数が出ない体質ですよ。これまでも三千三百くらいの数字でしたからねえ」
「ちょっとお医者さんに訊いてきます」と行ったのだが、すぐに返ってきて、「お医者さんが無理はしない方が良いと言うことなので、すみません、今日は残念ですけど…」
うーん、折角朝早起きをして、バイパス料金200円まで掛けて車で来たのに(セコイ!)
そんなわけで、初めてのことでしたが、血液の数値が悪くて献血ができないことになりました。
あとで、インターネットで調べたら、4000〜9000の範囲にほぼ95%の人が入るらしいのだが、2.5%は2500〜4000、また2.5%が9000〜12000という人もいるとか。
別に薬を飲んでいるわけではないから、ちょっと様子を見てまた挑戦してみます。
人生いろいろありますわな。
【大須賀町内の視察】 折角浜松市まで来たので、帰りの途中にどこかへ寄ろうと考えて、大須賀町内を少し見学。
三熊野神社へご挨拶をしてから、昔の街道筋を走っていると、「風紋館」という暖簾が目についた。
先日、「我々の蕎麦の会に参加しませんか?」という方が来て、その方が言っていたのが、「大須賀町内に空き家になっていた町屋を借りて、『第二風紋館』と名付け、ここで仲間うちで蕎麦を打っていますので、是非一度来て下さい」ということ。
早速このお店に入って、自己紹介をした上で、第二風紋館のことを尋ねてみる。
「はい、場所は、30メートルほど離れたところで、鍵は私が預かっています」とのこと。早速ご案内をして頂くことにした。
町屋は、旧街道筋に面した家で、間口は四間半(9メートルくらい)で、中は八畳が二間、玄関と六畳間が一つ。それに奥に流しと、横には長く置くまで続く土間がある。
これが昔の町屋の姿なのだろう。家の中には、蕎麦道具がたくさん置いてあり、蕎麦打ち台もありました。是非私もやりたいものであります。混ぜてくれ〜。
※ ※ ※ ※
続いて、最近できた郊外型大規模ショッピングセンター街を見学。マックスバリュー、メガマート、古本屋に100円ショップ、カレー屋にパチンコ、バッティングセンターまである。
こんな大きなSCを作られたら、街中の小規模なお店は参るだろうなあ。
たしかに大きいですわ。
※ ※ ※ ※
さらに続いて、横須賀城公園へ向かう。ここは徳川と武田の最前線同士が争った場所なので、昔は非常に大事な戦略的位置にあったのである。
いまでは玉石による石垣で公園が整備されていた。高台から遠くを望めば、お殿様気分である。
このお城は、昔はすぐ近くまで海があったらしいのだが、江戸時代初期の大地震で地面が隆起して、海が遠くなったのだという。本当ならすごいことだなあ。
掛川と大東・大須賀が合併すれば、掛川城、高天神城、横須賀城、という三つのお城がある市になるのだけれど、今日やっと全てを見て回ることができました。
こういう歴史的な資源は大事にしたいものである。
【突然のグローバルツアー】 帰りに街中を通ったので、知人のSさんの事務所を訪ねてみる。中には、今回近傍の町の町議になったHさんがいて、お仕事に励んでいる。
少々お邪魔かなと思いつつ、最近の行政上の情報交換をしていたところ、当のSさんが到着。
「あれ、助役さん、暇だったら、もう一時間くらいここにいませんか?」という。 「誰か来るの?」
「アメリカから、五年掛けて日本までヨットでやってきた変な外人夫婦がいて、いま清水からこちらに向かっているんですけど、あと一時間くらいで到着するんですよ」
「それは面白そうですねえ、お会いしてみましょう」と簡単に考えた。
※ ※ ※ ※
知人の車で到着した外人さんは、アメリカでワインビジネスをしている方らしいのだが、その他に若いときはトランペットを勉強したり、考古学の勉強をしたり、さらには最近では障害を持った子供に関する小説を書いたりしているそうである。
アメリカから五年かけて日本へ来た、というのは本当らしくて、アメリカを出発してメキシコで6ヶ月過ごし、フィジーやらトンガ、ニューギニアなどを転々と航海してきて、グアムから今回の日本入りとなったというのである。
日本では考えられないライフスタイルだが、これに奥さんもついて来るというのだからなお驚かされる。
しかも、そろそろ日本を離れて、アメリカへ帰るはずだったのだが、これから台風が日本列島を襲いそうだ、というのでそれをやり過ごすまでの静岡県内の滞在らしい。
…とそこへ、Sさんが知り合いの変な外人のキャサリンを電話で呼び出し、さらに話の輪が広がる。
なんだかんだと話をしているうちに、どうやらこれからこの二人を森町の小国神社へ連れて行くことになっているらしい、と知る。
神社と来れば、私が行かねばなるまい。というわけで、私も車を出して、外人トリオを乗せて神社まで連れて行くことになった。
小国神社は相変わらず荘厳だったが、外人の旦那さんの方は境内で開かれていた山野草展に心惹かれたらしく、しばらくその間をうろうろして、「ビューティフル!」を連発していた。
神社の作法を一通り教えて、お参り。同行の日本人の皆さんにも神事とは何か、などと言ったことを説教してきました。
※ ※ ※ ※
神社の後は、大洞院というお寺へちょっとだけ寄りました。ここは「森の石松」の墓のあるところで、この墓石のかけらが商売繁盛や賭け事に御利益があるというので、参詣者がこれを割ってかけらを持って行って困るという話を聞いたことがある。
実際、いまの墓石は、三代目だそうである。
※ ※ ※ ※
なんだかんだで、英語と日本語チャンポンのどたばた珍道中もおわり、無事返ってきました。
今日は本当は、なんにもない優雅な一日のはずだったのに、回り道をしているうちにまたいろんな出会いになってしまった。
犬も歩けば棒に当たる、というが、最近の棒はやたらでかいように思うなあ。
|