掛川奮闘記

2003年05月26日(月) 030526_忙しい日々 〜さぼっていたせいだが

【部課長会議】
 先週、掛川である女性が二人の子供を道連れに、一酸化炭素自殺をしたことが話題となる。

 このことは、地元新聞で「救う手だてはなかったのか?」という切り口で記事になり、市長としては大いに気にする事となったのである。

 市長は民生委員やら、関係の人たちと直接会って、いろいろな事実を知ることとなったらしいのだが、関係者の声は一様に「そこまでは踏み込めない」というものであったとのこと。

 市長としても、事実がいろいろと分かってきたところで将来に向かって手を打てるものでもないことは承知しているはずなのだが、やはりそれにしても、昨日まで元気だった子供を道連れにしての自殺というものの痛ましさをぬぐいきれないようである。

 行政が行えることなど、ほんの微々たるものであって、世の中の多くのことは市民一人一人の自助の範囲にあるものであり、自分で何とかすることができないときに地域による共助、さらには行政による公助があるのである。

 自分のことは自分でするという覚悟がない、弱い生き方を我々は選択すべきではないのである。しかしそうは言っても現実には全ての人々が強い生き方をできるわけではない。

 ほんのちょっとした救いが破局を避けることだってできるはずである。

 その瞬間に自分には何ができるだろうか。


【まんちゃの挨拶】
 ある会合に、市の前助役さんが出席していて、会合の後で市長室へ招かれた際に、先日なくなった窪野課長の奥さんと息子さんが葬儀のお礼に来ていて、市長の応接室で挨拶を交わすと言うことになった。

 福田前助役さんは市役所生え抜きであるので、窪野課長とも苦労を共にした中で、当然悲しみもひとしおである。

 そんな中で、前助役さんから亡くなった当日のエピソードが紹介された。

 「亡くなったのは月曜日の夜12時18分と聞きました。ちょうどその夜、僕は夜中の12時半前に目が覚めてしまったんですよ。そしてそのまま朝4時過ぎまで眠れなくなってしまったんです。こんな事は今まではじめなので、『どうしたのかな』と思いながら、薄い水割りを作って飲んだりしていました。後から窪野君が12時18分に亡くなったと聞いて、驚いたのと同時に、『あいつ、最後の挨拶に来たのかなあ』と思ったんです。あんなことは初めてだったんですよ」

 不思議なこともあるものである。偶然と言ってしまえばそれっきりであるが、やはり最後の挨拶に来たと思いたい心理もあるのである。

 心から窪野課長の冥福をお祈りしたい。


【建設業協会】
 夕方に、市内の建設業協会の総会があって市政のお話やら、建設業協会への注文などを30分ほど演説する。

 言いたかったことは、合併によって業協会のありかたも変わる、また発注の方式もより厳しくなり、小さな工事を請け負っていたのでは職員を雇えないということにも繋がる。

 従って、将来訪れるであろう社会の変化に対応した会社になるよう努力して欲しい、ということである。

 具体的には、企業同士の合併や吸収なども考えなくてはなるまい。それほど、これからの雲行きは怪しいのである。

 会合の後は懇親会。こっちの方がよほど本音を聞けるので、会合の後の懇親会は欠かせない。懇親会で各業者さんと親しくなればなるほど、さっき吐いたようなきつい言葉が申し訳なくなるほど、皆さん仕事には真面目である。

 仕事には真面目でも、事業の全体額が落ちれば公共事業の事業量は減ってしまう。減らしたくない、と思っても減るのである。

 今すぐやりたい事業には予算が取れなくて、重要さがやや劣るものでも補助金がぽこぽこつくようなこともある。補助金とは一体何なのかと考えさせられる。

 逆に、「こんな補助制度が欲しい!」と要求するくらいの気概と勇気があっても良いのかもしれない。普通は言えないけど(^-^;)

 お金がないのはつらいことだなあ。 

【講演会の資料作成】
 明日は名古屋で、「スローな公共事業」に関するパネルディスカッションがある。

 私の発表用にと思ってプレゼンテーションソフトのパワーポイントを使って、発表用ファイルを作り始めたのは、懇親会が終わった8時頃からである。

 それから画像の素材を集めて、中身を考えているのだからなんとも付け焼き刃な対応だが、締め切りが近づかないと本気にならないのは悪い癖である。

 作業には延々時間がかかり、やればやるほど良いものができるのだが、時間との勝負である。最後にはこれ以上の改善をあきらめて、完成とする。

 全部でファイルの大きさは10MBくらいになってしまった。さて、これを事前にメールで送ろうと思ったところ、なんと職場のサーバーは夜12時で停止してしまう、という事に気がついた。
 まるでシンデレラである。

 くっそー、こっちは夜の2時まで作業したというのに…。

 仕方がないので家から送ることにして、MOを持ち帰る。

 家から担当の方に送ろうとして、添付ファイルで送付してみたところ、30分くらい延々と送信を続け、挙げ句の果てに「サーバーの受け入れ容量を超えました」というエラーが出た(`´メ)。

 くっそー、それなら最初からエラーメッセージを出せ!と思いながらも、どうしようもないので、ファイルを三つに分けて三つのメールとして送信してみた。

 やってみたのはすでに三時過ぎ。もう失敗したら、明日直接持ち込もうと心に決めて寝てしまう。

 ひえー、寝たのは朝3時半だよーん(--;)。


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こままさ