| 2003年05月25日(日) |
03052_イタリアオペラ絶賛! |
【障害者スポーツ大会リハーサル】 朝7時半に担当者が家まで迎えに来て、国体障害者スポーツ大会のリハーサル大会に出席する。
会場は、ワールドカップが行われた静岡県エコパで、知事以下、県、関係の市町村のお歴々が揃って、開会式の練習が行われた。
障害を持った子供達による鼓隊が、熱のこもった演奏を披露してくれた。相当練習したんだろうな。
開会式の後は、各会場にわかれて障害者スポーツ大会が各種目で行われ、それを視察することもできたのだが、私は次の予定があってそこまで。うーん、残念。
参加者はみな楽しそうである。こういう催し物は良い。
【区画整理組合総会】 市内5カ所で行っている区画整理事業のうちの一つの組合で総会が行われて挨拶を行う。
この区画整理事業は平成17年が事業終了予定年次だが、なんと言っても事業の成功は、その時までに保留地が売れて事業費が回収できるかどうかが鍵である。
やはり日本経済の回復が最大の望みなのだが、こればかりはなかなか思い通りにはならない。まだ我が市は県内でも売れている方だとは聞くが、あまり実感はない。売れていないところはよほど売れていないのだろうな。
保留地売れろー!
【イタリアオペラ】 いよいよ今夜はイタリアオペラの上演である。
開場は6時だが、6時に着いてみると、もう会場は長蛇の列。パンフレットをもらう列で並んでいるのである。
今回のオペラは、わが市出身でイタリアで活躍中のテノール歌手榛葉昌寛君とイタリア在住の音楽監督延安昭一さんの仲介で実現したもの。また我が市の4−1−3プロジェクトによる目玉事業の一つでもある。
4−1−3プロジェクトとは、基金を取り崩して、四年で一億円を使い三万人に本物の芸術に触れてもらおうというものである。以前はN響の演奏会もありましたよ。
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さて会場は超満員で、通路にパイプ椅子を置いてまで入場者を増やして対応している。私は予約時期が早かったこともあって、どまんなかの良い席をもらってあった。とりあえずは良かった。
会場の中にはどうも見かけない市民も多かったらしく(市長には分かるらしい)、「他の市町村からの人も結構多いなあ」と言っていました。
今日の演目は、ジュゼッペ・ヴェルディ作曲の椿姫(原題はLa Traviata さまよえる女という意味)である。
あらすじは、ある男に恋された娼婦がその恋に身を委ねるものの、相手の男性の父親からの「別れて欲しい」、という願いを聞き入れ、手紙をおいて失踪する。失踪の原因は女の浮気心と誤解して、夜の宴会で会ったときに男は女を侮辱する。 失意のうちに、病弱な女は死期を迎え、最後に全ての事実を知った男が訪れて謝罪するが全ては時遅く、女は見守られながら死んで行く、という悲恋の物語である。
この「椿姫」、今年が初演から記念すべき150年目ということだが、初演は不評であったとか。なにしろ主演の女性がふとっちょの女性で、悲恋物語にどうにもそぐわなかったのが原因とか。 そこで、二回目の上演からは作曲者が自らイメージに合うソプラノ歌手を選び、そのことによって絶賛を浴びて、今日世界で最も演じられるオペラになったのだそうである。なかなか面白い秘話である。
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いよいよ開演。舞台の幕が上がり、舞台手前のオーケストラから悲しい音楽が流れてくる。
部隊は奥行きがあって、陰影のついた荘厳なもので、現代オペラではこういった部隊装飾を極力省く傾向になり、今目にしているのは、1947年という第二次大戦終了後二年目のイタリアオペラで用いられた装飾そのままなのだそうで、これが今回の売りの一つでもあるのである。
主演の女性の表現力、声量や共演の歌手の歌声も素晴らしく、最後まであきさせないステージであった。
歌自体はイタリア語なので何を言っているか分からないのだが、部隊の左右には電光掲示板で歌の内容の日本語字幕が出されるので雰囲気は伝わる。なるほどこういうことになっているのですねえ。
全三幕の予定は、全四幕で演じられて、幕間の休憩を含めると全部で三時間の上演となりました。 いや素晴らしいこと。最後は拍手の嵐、また嵐。シャイな日本人もスタンディングオベーションでありました。
観客の声として「こんなにすごいなら、時々観たいね」という言葉が、そのまんま私の感想でもありました。
いや良いものを観させて頂きました。ブラーバ!ブラボー!
公演の後は、榛葉君の後援会による打ち上げパーティで、イタリアからの出演者全員が登場してサインしてもらったり、写真を撮ってもらったりの夜でした。関係者は夜遅くまでこの余韻を楽しんだことでしょう。あー、楽しかった。
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