掛川奮闘記

2003年05月17日(土) 030517_スローライフバス運行

【スローライフバス運行開始式典】
 いよいよ市街地循環バスの運行開始である。

 わが市の市街地循環バスは、駅と市役所を共通の停留所として、北回り路線と南回り路線の二つの路線で運行される。一周するのに45分かかるコースで、一回乗るのに料金は100円のワンコインバスである。

 コースは南北それぞれ時計回り方向の一方通行となり、駅と市役所の他に、大きなショッピングセンターや病院、住宅地の中などを通過して走る。

 一方通行のために、時計方向の停留所には10分くらいで行けても、反対の方向に帰るときになると、遠回りになるためにで30分以上もかかるということになるが、乗車率などを想定すると、両側回りとすることができなくてこの点が残念である。

 事前の試算ではどうしても黒字にはならず、二つの路線で2〜3千万円の赤字となりそうである。なにしろ市街地循環バスで黒字なのは唯一東京都武蔵野市だけなのであるからして…。

 今回は二つの路線があったが、入札の結果それぞれ別の事業者が落札したので、事業者が二社でバスは同じタイプで色違いということになりました。

 バスは低床タイプの新車で、車いすも乗れるような構造になっていますよ。

 ある程度の赤字は補填しますが、それぞれの事業者で乗客確保に努力してもらって、工夫をそれぞれが分かち合うようにしたいものである。


【車検完了】
 弟から借りている自動車の車検が終わりました。一応外車なのですが、今回はドアロックの不具合とリモコンの不具合を修理したので、余分なお金がかかりました。

 でもこれで全てのドアに鍵がかかるようになりましたので、安心。

 少しはワックスも掛けなくちゃね。


【知人の別荘へ 〜 すごいこだわり】
 夕方から園芸屋さんのSさんに誘われて、知人のTさんの別荘へ遊びに行きました。

 別荘は川根町で大井川の上流へ向かって行きます。やっと到着したのは、普通の民家の茶畑のそば。

 外はまだ完成していないようすで、塗り壁の下地の状態です。Tさんが待ちかまえていて、中へ案内してくれたのですが、その内装にびっくり!

 部屋は一階が40畳くらいある大きなワンフロアと風呂、トイレ、それに8畳の和室、という構成ですが、家の中心部で部屋のど真ん中に一抱えもある木が皮をはいだそのままの姿で二階まで建てられています。つまりこれが大黒柱というわけですな。

 この大黒柱は落羽松という木なのだが、Tさん夫婦が結婚したときには手首くらいの太さだったものが、その後成長してこの大きさになったとか。

 「どうせこの木を残しても、子供達も処分に困るだろうから、いま使っちゃえ」ということでこうして別荘の大黒柱になったのだそう。

 さらに驚きは、この大黒柱を中心にして、一間(1.8メートル)間隔でリョウブの木の柱が立っていて二階の梁を支えています。

 これは「構造的にはなくても大丈夫と言われたんだけど、設計士さんと相談して、『林の中にいるイメージを出しましょう』ということになって、山からリョウブの木を切り出してき」たのだそう。

 これ以外にもいろいろな木が使われているのですが、これらは全て近在の山持ちの方に3万円払ったら、「あ、この山のどの木を持って行ってくれても良いですから」と言われて、それから探し回ったのだそう。

 これだけの木を全部集めて三万円とは…、うーむ、地方都市の豊かさは恐るべし。

    ※    ※    ※    ※

 さて、私はと言えば、今回呼ばれて蕎麦を持ち寄ることにしていたので、早速蕎麦打ちの準備。

 例によって蕎麦打ち台を組み立てて、あとはコネ〜伸し〜切りと手順をご披露。今回もなんとかうまくいきました。

 特に今回は、細く、長く、ということにこだわったので、伸しもとにかく薄く伸すように心がけました。そういうことを意識しながら経験を積むと、見えてくるものもありますね。

 出てくる料理は、御前崎沖で獲れた鰹のタタキや刺身など贅沢三昧。鰹のタタキのうまいことうまいこと。

 私の方も腕によりを掛けて作った汁で、最高の茹でで蕎麦を楽しんでもらいました。皆さんたいそう喜んでくれたので、良かったです。

 この別荘のすごさは数行の文章ではとても書き表せないので、そのうちホームページででも紹介したいところです。

 一緒に加わってくれた方は初めての方もいて、皆さん園芸店や花屋さんなどのつながりで集まっている同好の士とか。

 良い人ばかりで、また良い友達が増えました。

 夜は二階で雑魚寝。この二階もあしらいもまた格別。うーん、わびさびの世界を家で表現するとこういう事になるのかなあ。とにかくすごい!ったらすごい!


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こままさ