2003年05月15日(木) |
030515_IT会議、浜北市視察 |
【IT推進会議】 市役所の中で、IT(アイ・ティー=Information Technology=情報化技術の略)を推進するための会議を開く。
今日の話題は、8月25日から始まる住基ネットの第二次サービスのICカードの説明や、使うソフトの話、ホームページの話など。。
住基ネットのカードでは、住民票や戸籍謄本、印鑑証明などの証明書類が機械で取得できるというサービスまでは確定している。しかし、それ以外にICカードを持つに値するような、「そんなサービスが受けられるならそのカードが欲しい」と言わせるような付加サービスが行えるのだが、なかなか何がよいかが定まらないのである。
何しろ、サービスを広げようと思えばネットワークをさらに広げたりソフトを開発したり、機械を購入したりしなくてはならないが、それにはかなり多額のお金も掛かるので、ふんぎりがつかないということもある。
たとえば、成人保健情報をこのカードで本人確認して、市内の医療機関や保健機関で一元的に管理・提供するというサービスが考えられて、すでに大阪府下のある都市では実用化が進められていると聞く。
これは血圧や血液成分の値などを測定の度に記録してゆき、これを医師や健康保健機関での診療や健康チェックに役立てようというものである。
市民が自らの健康を自分でチェックできる一つのきっかけにできるのではないかと期待されるのだが、医師会がこれらを上手に活用してくれるかや機械の導入費用をどうするかなどの課題も大きい。
従って、かなり強いリーダーシップで、実行を決断しないとなかなかできないことでもあるのだが、こういった事例を集めて、カードの有用性を高めたいと思っているのである。
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今回は実施に当たって、図書館の貸し出しカードの機能をこのICカードに付加しようという方向が出されている。
もっとも、現在の図書貸し出しシステムは、バーコードを読み取ることで管理するシステムが導入されていて、これをICカード化することはさらに多額の費用がかかるので、ICカードの裏面にバーコードを印刷することで、そのまま図書カードとして使えるようにする、とのこと。
「それって、全然ICカードでなくってもいいんじゃん!」と突っ込みたくもなるが、現実的に考えればまさに一番安くて、導入できるシステムであることは事実である。
カードの裏にバーコード印刷…。笑っちゃうようだが、きわめて真面目である。 頑張れ、ICカード!!
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他に、現在各課で作っているホームページについて、本部長奨励賞をつくってはどうか、というアイディアが出された。
これは各課単位で作っているそれぞれのホームページのうち、頑張って作っているものについて、そのがんばりを顕彰しようという趣旨である。
提案があったときに私が伝えたのは、「趣旨は良いけれど、単純なアクセス数至上主義に陥ってはならないこと、それぞれが持つ情報をいかに市民に伝えたいという意欲と、提供する情報の質が高いこと、などの選考基準を作って審査すること」というものでありました。
アクセス数で言うと、なんといっても図書館がダントツでヒット数が多い。ほんの検索サービスをしているからだと思うが、求める本があるかどうかを調べるのが自宅のパソコンからできるのであればこんな楽なサービスはないので、人気があるのだろう。
だから図書館がよいか、という単純な話ではないし、部署によっては全く普段の市民生活に関係しないようなところもあるわけで、それ故に評価されないというのも残念なのであって、意欲と質を評価しようというものである。
これを秋口目指してやるということにしたのだが、もう一つ追加した要求は、「ベストを表彰するけど、一番やる気のないものも表彰する」というものである。
これは、「どうせ一番になんかなれっこない」ということで、そもそも向上心を捨ててあきらめてしまうことを抑制するためで、半分はジョークである。
映画などでも、アカデミー賞の反面で、もっとも出来の悪い映画賞というものを勝手に決めていることもあるので、それと同じ考えで、「こういう恥ずかしい賞だけは欲しくない」と思ってもらわないといけない、と考えている。
選考は、別途ホームページの質が分かる若手チームを編成して候補をノミネートさせるつもりだが、彼らにワイロを送るようなことだけは避けて欲しいものである。
【西部六市助役会議】 年に二回、県西部の六つの市の助役が集まって、意見交換をする会議が開かれている。今日は浜松市の北にある、浜北市で会合。
会議が終了してからは、浜北市内の新しい施設を見学。今日は今年開催の国体で柔道の会場となる新しい体育館と、駅前の再開発ビルを見学させてもらった。
体育館は、バレーボール3面のメインアリーナと2面のサブアリーナで構成されていて、冷暖房も整備されていて、なかなか質の高い体育館であった。
メインアリーナは大きすぎて、一般の利用客からはサブアリーナの利用の方が多いとか。
ここのウリはバリアフリー対策。トイレには、なんと人工肛門の装置を洗う蛇口も整備されておりました。これはすごい、わが体育館でもつけさせよう。
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駅前再開発ビルでは、当初のバブリーな計画からホテルが撤退したりしたことで、より現実的な計画を再検討して、図書館やら学習センターなどを組み込んだ市民サービスの拠点施設として完成している。
もちろんビルの中には飲食街もあって、ちょっと高級そうな感じがするのだが、お店が並んでいる。
再開発と言えば、やはり本当は民間のお店が床を借りるなり買うなりして事業費を捻出するというのが常套手段なのだが、やはりバブルを経たところでそういうお店がそうたくさんあるわけでもなくて、公共施設で埋めたのかな、という感じを持ちましたぞ。
でも建物はなかなか洗練されていて、デザインは良かったです。
図書館を見学したときには、本の貸し出し手続きを済ませていない本を持ち出そうとすれば警告が出る装置があったので、係の女性に、「持ち出そうとしたらどうなるかやってみせてくれませんか」とお願いした。
女性は快く試してくれたが、ブザーと赤ランプがついて、これならたちまち本盗人はばれてしまうことだろう。勉強になりました。
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懇親会では、今年の三月末で退職された某市の前助役も参加してくれていて、楽しいひとときを過ごしました。
それぞれの市の苦労話などに花が咲いたが、やはり今一番の話題は合併の話。
一人親分肌の助役さんがいて、五つの市町村で合併しようとしているのだが、「もう、新市建設計画ではそれぞれの思惑があってさあ、まとまんねえよ(^-^;)」と威勢がよい。
「都市計画などは、人口が増えるのをいかに抑えるか、という趣旨の法律だから、これから人口が減少するときに、あんなものにいつまでも従っていちゃいかんね」と手厳しい。
「合併は大きな計画方針を変更するのに一番良いチャンスだからさ、思いっきりやろうと思っているんだ」
先行している市の助役だけあって、やはり苦労も一足早く訪れているようである。
うーむ、さて次は我々の番である。
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