掛川奮闘記

2003年05月08日(木) 030508_臨時議会開会〜稼ぎと勤め

【稼ぎと勤め】
 今日から再びフルアクセルで働く日々が続くのだ。やるぞー!

 …と威勢は良いが、さっそく寝坊して朝ご飯も抜きでヤクルト一本飲んで職場へ向かう。

 昨日の旅で、飛行機の中で爆睡したために夜遅くまで寝ることができず、それが朝寝坊につながったのだ。うーむ、早くこちらの生活リズムに戻さねば。

   ※   ※   ※   ※

 北海道に帰っている間に評論家の西部邁氏の編集による「北の発言」という雑誌を買った、と昨日書いた。

 報徳社や報徳会のことについて触れたが、同じ雑誌の中で、「稼ぎと勤め」について触れた文を読んだ。
 
 仕事は稼ぎか勤めか?普段はこのことについてあまり深くは考えないものだが、この二つには明らかな違いがある。

 「稼ぎ」は文字通り、働くことで収入を得るということである。これに対して「勤め」は社会の中で与えられた役回りを期待通りこなす、ということである。

 一般には会社などに勤めればそれがそのまま稼ぎになるのだが、稼ぎにならない勤めというものを果たさなくてはならない場面もある、というのがその文の趣旨である。

 ボランティアなどはその典型であろうが、ボランティアに限らずひと度青雲の志を持ち、その志を果たそうと思うときにはそのことが某かの収入や名誉につながるかどうかなど考えもしないものではなかろうか。

 金勘定抜きで社会が自分に期待する役割をもくもくと果たすこと。それをせずに稼ぎばかり考えていては良い世の中にはなりはしまい。

 さあて、今日から私は稼ぐのか勤めるのか。あなたは?
 
【一日だけの臨時議会】
 朝から臨時議会が招集されて、議会の人事やら提出議案の審議が行われた。

 議会の人事はある程度事前に話し合いが行われて、シナリオはできあがっているのだが、本会議ではそれらを逐一一つ一つ進行して行くから、時間も掛かるし、非能率に見えてしまうのも致し方ない。

 たとえば、議長を決定するには、まず議場を閉鎖して、議員全員に投票用紙が配られて、それらに記入して一人ずつ投票箱に入れる。投票が終了すると二人の議員が立会人として前に出て開票を確認する。

 投票の内容を確認し終わると仮議長がこれを発表して、議長に選任された議員が前に出て就任の挨拶を行う。

 これだけのことをして、続いて副議長の選挙を同じように行う。

 続いて三つある常任委員会の委員長人事の運びとなり、これは議長が委員長を指名して採決に諮り決定する。

 決定すると三人の委員長が前に出て代表の一名が挨拶をする…。こんなことを延々と繰り返してまずは人事を決定するのである。

 議会が何の問題もなくうまくいっている間は、これらは無駄なことのように思われるが、ひとたびこじれた関係になったときには、この流れの中で厳格な運営がされることになるのであろう。

 新人議員の中には、これらの手続きに面食らっている人もいたようである。

 特に、議員から選出される農業委員への就任などについては、推薦される議員が一度議場から退席して、退席中にその人でよいかどうか、という討議がされる場面がある。これは自らの利益に関わる審議に自らは関われない、という地方自治法上の定めがあるからなのだが、議長から「それでは○○議員の退場を願います」という発言の後に当該議員が議場から出て行くところを目を丸くして見ている議員もいて、確かに物珍しい風景であろうと思うのである。

 議場には議場のルールがあって、批判的な言い方をすればそれは市民感覚とかけ離れている、と言えなくもない。

 物事のルールと、それが一瞬にして変わる変革期と。変わるべきか変わらないべきか。考えると難しいものである。

【議員懇談会にて】
 夜は当局の課長以上と議員さん達との懇談会が立食で開かれた。課長の立場で言うと、まずは新人議員さん達と顔なじみになっておかなくてはならないし、期数を重ねた先輩議員たちとはさらに突っ込んだ話もあろう。

 一応新人議員全員とお話をして、顔なじみとなる。

 「助役さんはいつでもはつらつとしていますねえ」とは某監査委員の言葉。私なんぞがはつらつとしていると言われるのでは、回りははつらつとしていないんかい!と言いたいが、いろんな意味で沈滞を感じているのかも知れない。

 まあいるだけで回りが明るくなるのなら、それだけでも良いか。

 中締めも私の役回り。いろいろあるけど、ともに頑張りましょう。 



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こままさ