掛川奮闘記

2003年05月07日(水) 030507_休暇終わり!明日からはお勤めです

【休暇終わり】
 長いようで短かった一週間の休暇の終わり。今日は再び静岡県へ向かう旅路である。

 離札する前に一応実家で仏壇に合掌。ご先祖様に我が家族を見守って頂きますようお願いする。

 空港まではシャトルバスで一本。冬だと時間どおり着くかどうかが不安なのだが、もうこの季節であれば安心して乗れる。お値段820円は、JRより三割安くてお得。おまけに空港のバス停もJRより近くにあるので、便利なのである。

 仕事仲間へのおみやげも買って、飛行機に乗り込む。ゴールデンウィークをちょっとはずしてあるので、飛行機の座席には余裕がある。SARSのおかげで航空会社は軒並み搭乗率がダウンということだが、ここでもその余波があるのかもしれない。

 飛行機の中では気を失うように爆睡である。


【羽田空港忘れ物取扱所】
 実は札幌へ行く途中で、空港で忘れ物をしたのであった。忘れたのは自動車の鍵。弟から借りて、静岡で乗っている車のものである。

 話の顛末、というほどのものではないが、帰札するときの持ち物検査の時に携帯電話と財布と鍵をプラスチックケースに入れてゲートを通過したのはよいが、鍵を取るのを忘れて携帯と財布だけを持って移動してしまったのである。

 札幌へ来てから気づいて、空港へ電話し、確かにその鍵があることが確認できたので良かったのだが、その鍵を空港で受け取らなくては行けない。

 羽田空港で私の乗った飛行機が到着したのはANA発着所で空港の端っこだったのだが、忘れ物取扱所はなんとこの広い空港の全く反対にあるのであった。

 重い荷物を抱えてえっちらおっちらと空港を歩く。全く、忘れ物をした罰が当たったようである。

 無事に鍵を取り戻してあとはモノレール〜山手線〜新幹線という旅であるが、東京は蒸し暑くて閉口した。北海道は寒いくらいだったのに。

【市役所へ立ち寄る】
 1日以来職場を空けていたので、一応確認のために市役所へ立ち寄る。

 まだ市長さんも秘書課も人がいて、いろいろと残業をしていた。

 「一週間のうちに何かあったかい?」
 「…いろいろとありましたよ(^-^;)」

 「たとえば?」
 「議会に…、合併に…、記者会見に…」おやおや随分と話題が溜まっていますなあ。

 とりあえずおみやげを渡して、ひとくさりいろいろな話を聞いた。困りごとの相談に乗っているうちに市長から声が掛かる。

 帰ってきた旨の報告を市長にして、少し四方山話をする。

 「北海道ではどこかへ行ったの?」と訊かれたが、子供達も忙しくて遠出はしなかったと答えた。

 そのうち話は報徳社のことに及んで、依田勉三や大友亀太郎の話で盛り上がる。
 
 「札幌の報徳会を訪ねてもらえば良かったなあ。今度帰るときは寄ってくると良いよ。開拓記念館みたいなものが東区かどこかにあって、そこを見ると開拓の志に触れられますよ」とのこと。

 私も実は立ち寄って話を伺ってみたかったのだが、行ききれなかったのが残念である。次に帰るときは必ず寄ることにしよう。

 「北海道の漁業・水産業は報徳の精神でやったんですよ、それから農業もね。今は少し力が落ちたかなあ」と市長。

 折しも、西部邁が「北の発言」という雑誌を創刊した。一冊買って中身を読んでみたが、知ってか知らずか、報徳社にふれる部分も多く、北海道開拓の志における報徳精神が何であるのかを垣間見た思いである。

 現代の北海道では報徳精神や二宮尊徳の話はとっくに忘れ去られているようであるが、北海道を自らの気概で再興するには、温故知新で報徳の教えを学び直すところから始めてはどうだろうか。

 私自身、北海道を立て直す精神的支柱として報徳精神はきわめて有効なように思っているのである。

 私の星雲の志はどこへ行った? 
 


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こままさ