掛川奮闘記

2003年04月28日(月) 030428_先達はあらまほしきことなり

【市議会議員当選証書付与式】
 昨夜の当選者決定を受けて、今日は朝9時から当選証書付与式が行われた。

 市議会は定員を24人と減らした初めての選挙で、うち女性が3人である。今回は、議員の引退に伴って後継者として推薦された議員が5人いたが、これらは全員当選。さすがは組織の強い地域である。

 そんな中にあって、福祉専門と環境専門で訴えてきた有力な新人の方も堂々の当選。組織ばかりが選挙じゃない。

 結局24人のうち、新人が8人という大幅な入れ替え。二年後に新しい市になって解散をしたとしても、人口割りで言うとわが市からは20人強が当選できるような計算となる。今回の当選者は次回につながる有力な方達と言うことである。

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 会場にはいるともうすでに当選者が何人も来ていて、握手握手。私が応援演説した市議も無事当選。良かった良かった。

 当選証書は一人一人に渡されて、詔書を受け取ると議会事務局の女子職員からバッジをつけてもらって自席に戻る。

 皆緊張の面持ちである。

 選挙管理委員長からの挨拶では、「今回の開票事務は大変スムースに行われて、職員の士気の高さが伺えました。感謝します。」という発言がありました。 

 さて、これから当局と議会の両輪で市政を運営してゆきましょう。


【幼保園のスタート】
 各課に対する市長ヒアリングで、今日は幼児教育課のヒアリング。これには今回新しく作られた幼保園の園長先生と副園長先生の二人も同席した。

 「幼保園を実際に始めてみての感想はどうですか」との市長からの問いに、
 「全てが初めてなので、とまどいながらも前向きに解決していこうとしています」との力強い言葉。

 「たとえばどういうトラブルがありますか?」
 「保育園と幼稚園の子供がお互いに仲良くなってきたのは良いのですが、幼稚園の子供は午後にお母さんが迎えに来ます。そうすると保育園の子供が『どうして帰っちゃうの?』と聞くんですね。そして友達のお母さんが迎えに来たのを見てしまって泣き出した子供もいました。」

 「聞けばかわいそうですね」
 「最近は大分慣れてきましたが、『どうして君のお母さんは働かないの?』というような会話も子供達同士でしたりしています。」

 「ふーむ、他にありますか?」
 「やはり5歳児は3歳児を見て育つ、3歳児は0歳児を見て育つ、と言う言葉は合っているように思います。子供が泣き出したときに、抱き上げてあやすと乳児がちょうど窓から見えるんですね。そうすると自分より小さい子供がいる、ということを自覚するのか、泣きやむことが多いんです。泣いていると恥ずかしいと思うのでしょうかね」

 「先生達の反応はどうですか?」
 「保育園の先生と幼稚園の先生の間で、仕事の偏りがあるのが気になります。幼稚園の子は午後に帰りますよね。中には帰った後で、ふたたび子育て支援センターで一時預かりとしてまたつれてこられる子供がいるんです。そのときは、保育サービスとして保育園の先生が預かるんです。幼稚園の先生は午前で終わって、終わったはずの子供を午後は保育園の先生が預かることになります。保育園の先生の方が労働加重なのではないか、という不満が出やしないかとおもって…」

 「うまくやれそうですか」
 「とにかく話し合おうということで、時間をかけています。いままでは一つの幼稚園に3人とか4人の先生しかいない中で仕事をしていたのですが、今回はそれが一気に10人以上に増えたので、意思疎通を図るのも大変です。それでも前向きに明るく、ということで頑張っています」

 …とのこと。

 他にも、幼稚園であればPTAと言って、保育園であれば保護者会と言っていたものを、この幼保園の親の皆さんの集いとしてどういう言葉で表現するか、などということでいろいろと細かな悩みはつきないようである。

 「何事も先達はあらまほしきものなり」、とは言うが、その先達として苦労をしているのだから他のところへのお手本となるように悩みを解決していって欲しいものである。

 頑張って下さい。


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こままさ