掛川奮闘記

2003年04月20日(日) 030420_マラソンと英語と

【小笠掛川マラソン】
 朝一番は、本日開催の小笠掛川マラソンの開会式。このマラソンは今日が第16回目の大会で、新幹線駅ができたことを記念して始まった催しなのだ。

 市内のつま恋を会場として、海の近くまでの田舎道を通る42.195キロを走る田園マラソンなのです。

 コースはフルマラソンの他に、男女別5キロ、10キロ、3.5キロの個人、ペア、ファミリーなどのコースがあって、総参加人数は5,800人にもなるのである。

 開会式は、8時半から雨の中で行われたが、スタートは10時からなので、まだ選手はほとんど集まっていない。関係する町村の首長さん達も集まっての開会式だが、雨がひどくなって大変であった。

 会場を一周して出店の様子などを見てから、次の仕事へ移動です。


【市議会議員選挙開始】
 さて、ここからは市長に連れられて選挙事務所回り。知人の車に乗せてもらっての移動となりました。

 事務所へ行って何をするかというと、顔を見せて激励するのと、「為書き」と言って、選挙の時には必ず代議士などから送られる「祈必勝」などと書かれた大きな紙を配るのである。

 市長は前日までにこれを人数分作成していたのである。これも大変な仕事である。送る為書きは二枚で、一枚には「行不由徑」とあって、読みは「行くに、徑(こみち)に由らず」で、これは孔子の論語から取った言葉。意味は「(政治でも商売でも)道を行くときは脇道や近道にそれずに(大道を)行く」という意味。

 もう一つは「茶能散悶」とあって読みは「ちゃのうさんもん」。意味は「茶は能く、悶を散ずで、お茶を飲めばストレスが解消しますよ」という言葉。これは白楽天の詩から取った言葉だとか。市長ともなると、いろんなところから言葉を選んで書かなくちゃいけないんですな。

 …で、マラソン会場から一番近い事務所から事務所訪問をスタート。始まりの九時半頃は、まさに選挙事務所開きが行われている真っ最中で、支持者が大勢集まっているところへ市長と私の二人で押しかける格好になる。

 当然向こうは見つけると、「一言挨拶をお願いします」と市長に頼むわけで、市長も断らずに演説を始める。それが場所によって興が乗ると10分も15分も喋ってしまうので、時間がどんどん押し気味になって行くのである。

 運転してくれている方は、あらかじめスケジュール表をもらってあって、一カ所10分、移動に10分というハードスケジュールが組まれているので、焦るばかりである。

 それでも、最初の二三箇所では演説を頼まれるが、後はもう選挙カーに乗って市内へと出発してしまうと、後には番をする支持者10数名程度が残るばかりのところとなる。

 たまにはそこでも、「市長さん、せっかくですからご挨拶を」と言われてやはり同じように10分くらい演説をして、四方山話をしてまた次の事務所へ向かう。

 これをひたすら繰り返す一日でありました。

 途中、お弁当を入手して、市長のお宅で奥様にみそ汁を作っていただき、さらに次へ移動、という慌ただしい行程を続けて、夜6時まで走り回った25カ所。ふー、車に乗って座っているだけなのに、疲れますなあ。


【ユージン訪問団歓迎パーティ】
 夜6時からは、今日のマラソンに姉妹都市のユージンから招待した選手と一般参加してくれた選手の歓迎パーティに参加。

 ユージンからは招待選手が4人と団長一人、一般参加選手と付き添いが4名という形で日本に来てくれました。

 ほとんどの人が日本もわが市も初めての訪問と言うことで、日本の印象については、「きれい、もてなしが素晴らしい」といった好印象を持ってくれていました。

 一行は、金曜日からそれぞれホームステイでわが市の家に住まいしながら交流をして、明日からは帰る人や、休暇を取って京都方面へ向かう人など様々である。

 日本の食べ物もほとんど好き嫌いはなくて、「お酒が一番」というひょうきんな女性もいて、さまざま。

 この夏には私が団長としてユージンを訪問する予定だ、と言ったら感心していました。さて、英語をもう少し磨いておかなくちゃね。


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こままさ