2003年04月19日(土) |
030419_新茶の初取引 |
【新茶初取引】 朝7時15分に農政課に迎えに来てもらって、新茶の初取引に向かった。いよいよわが市が一年でもっとも忙しくなる新茶の季節である。
新茶初取引は、一年の相場を形成する上で極めて重要で、それはお茶の場合、最初が一番高くてあとは値段が日一日と下がってゆく商慣行があるからである。
取引会場にはすでに、生産者の農家さん達とお茶商さんたちが揃っていて、報道陣も訪れてごったがえしている。
最初に主催者、そして来賓と挨拶があって、いよいよ取引となる。今日はある意味ではセレモニー的に持ち込まれているお茶なのだが、これは昨日見学をした茶研修施設で午後に作られたお茶だという。
始めに各地域で取れたお茶の見分が行われた。これは直径30センチくらいの黒いプラスチックの皿に、取れたお茶を入れてその出来を確認するというものである。
最初に生産者達が他の地域のお茶を見分する。市の中でも東部の丘陵地帯は美味しいお茶が取れることで知られているのだが、やはりこちらの方に人がたくさん集まっている。
次はお茶商さん達の番で、茶商さん達はこの市場の壁に掛けてあるそれぞれのオレンジの帽子を被って行う。オレンジの帽子が一斉に机の上の皿に目を向ける。
「今年は出来が良いね」という声が聞こえるが、私自身にはどこがどう良いのかよく分からない。そこで知っている人に訊いてみることにした。
「お茶の出来がよいとか悪いとかはどこで見分けるのですか?」 「まずは色ですね。良いお茶は新芽が明るい色をしているので、明るいお茶になります。」
「ほう、それから?」 「次には細いかどうか。良いお茶ほど柔らかい葉でできているので、細くなります。良いお茶ほど繊細だ、ということですよ」 なるほど、そういう目で見ると確かに何となく違いが分かりますね。ほう、こちらのお茶の方が良いお茶の方に見えてきますよ。
※ ※ ※ ※
やがて時間になると、いよいよ取引開始。オレンジの帽子のお茶商さんと、今度は赤い帽子を被った農協の職員が机をはさんで取引。取引は直接農家が行うのではなくて農協が仲介をする形で取引をするのだそうである。
良いお茶ができているので、値段もよろしいようだ。昨年はキロ2万円という初値であったらしいが、今年はそれよりは2割以上よい値段が付いたとか。
価格交渉が成立すると、「よーお」チャチャチャという手合わせが行われる。
これが結構象徴的な絵になるので、テレビやら報道陣が寄ってきて、ここぞとばかりに撮影を始めます。なかなかにぎわいのある風景でありました。
お茶商さんに言わせると、「良いお茶だけど、ここのところの日照不足がちょっと残念。雨もちょっと多いかな。でも去年よりは良いお茶だね。甘いし、香りもあるよ」とのこと。
どうか良いお茶ができて、たくさん売って欲しいものであります。
【ゆうゆう大学講演会】 市内の桜木地区で「『ゆうゆう大学』という地区の勉強会があるのでお話をして下さい」と言われて、講演に行ってきました。
高齢の女性がほとんどで、90人近くが集まりました。70名くらいと聞いていたので、レジメは70枚しか用意していかなかったのですが、足りなくなりました。
話の内容は、市政の課題と単身赴任事情やお茶、スローフードの話など。たくさん笑ってもらったので喜んでもらえたようです。
約一時間半の講演でしたが、汗だくでこなしました。第二の綾小路公麿になれるか!?
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