掛川奮闘記

2003年04月15日(火) 030415_献血と赤十字奉仕団

【休暇で献血】
 久々に、午前中に何も用事が入らなかったので、思い切って休んで献血に向かった。行く先は浜松である。

 わが市は献血事業が充実していなくて、たまに献血車が市役所に回ってくるくらいなので、とても二週間に一度成分献血をする、ということにはならないのである。

 献血の効用は、一つには社会奉仕ボランティアということ。健康な大人なら誰でも可能なボランティアである。

 二つ目は健康チェック。献血をすると血液の成分を調べて通知してくれるので、これを記録しておくと、ちょっとした数値の変化が把握できて、健康の自己管理に役立つのである。

 三つ目は血抜きの健康法。たまには血を抜くことは、造血機能を強化して健康に役立つというものである。

 あとは、ただでドリンクが飲めるとかお菓子が食べられるとか…(おぃ)

 昔は、献血の種類に200mlと400mlでしかも赤血球も含む全血献血しかなくて、これだと赤血球の数が戻るのに相当の時間を要するために、それほど頻繁には行えなかったのである。
 
 しかし最近では、手術が大型化してきたことにより、血液製剤が多く必要になっている。そして血液製剤を作るには必ずしも全血の献血である必要がなく、血小板や血漿があればよいということで、血液を一度採って必要な成分だけを濾し取って血球成分はお返しをする「成分献血」という手法が確立して、それを盛んに進めているのである。

 成分献血は検査を含めると1時間半〜2時間かかるのが難点であるが、採取される血小板や血漿は血球成分よりも遙かに早く元に戻るので、二週間に一度の献血が可能なのである。
 
 札幌の家であれば、血液センターが自転車で10分ほどのところにあるので土曜日などによくふらふらと出かけたものだが、こちらへきてからはとんとご無沙汰であった。

 浜松まで行くとなると、有料バイパスを通って小一時間も車を走らせなくてはいけないので、随分と手間がかかるものである。
 
 しかしそれにしても、健康な大人でなければできないボランティアなのだから、若い人にはもっと参加して欲しいものであります。
 
 今日で64回目の献血となりました。
 

【赤十字奉仕団総会】
 献血を終えて昼にはわが市へ戻り、午後一時半からは赤十字奉仕団の総会でご挨拶。年齢のやや高い女性が中心で約120名くらいおられます。

 来賓席に座ると、同じく来賓として県の赤十字社からこられた女性の参事がいて、名刺交換。

 「県の赤十字からはイラク戦争には人員を派遣しているのですか?」と訊くと
 「はい、医師一人を含めて三人が行っていますが、まだイラク国内は受け入れ準備ができていないので、隣国のイランで待機しているところです」とのこと。
 ボランティアは人知れず行われているのである。

 わが市の地区の委員長さんからの挨拶では、現在いろいろな活動をしているが、昨年度にある特養老人ホームでベッドのシーツ換えのボランティアを行ったところ、社会福祉協議会から「別の特養でもやって欲しい」という依頼があって、断る理由がないので引き受けざるをえない、よろしくお願いします、という報告があった。

 まことにご苦労様な事であります。

 私の挨拶ですが、考えてみれば献血事業推進のお手伝いはこの赤十字奉仕団の仕事なのであった。私の献血体験を交えてお話をして、お礼と激励をしてきました。

 それにしても、今日の集まりに男性が一人もいないというのも問題である。男だって参加できるのに、赤十字は女性の領域と割り切りすぎてはいませんかね?

    ※    ※    ※    ※

 夕方、近くのショッピングセンターでスーツのまま買い物をしていたら、一人の女性がにこにこ笑いかけてきて、「今日はありがとうございました」とお礼を言うので、「赤十字奉仕団の方ですか?」と訊くと「そうです」とのこと。

 会場にはたくさんの参加者がいたので私の方はお顔を覚えてはいなくて失礼したのだけれど、向こうはちゃんと覚えていてくれているんですね。ありがたいことです。


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こままさ