掛川奮闘記

2003年04月12日(土) 030412_もう自分で免許皆伝したい!

【満水地区老人会】
 満水地区の老人会で講演会をする。この地区ではつい最近公会堂が完成したので、お年寄り達に対してお披露目の意味でも集まって、お話を聞いたり、昼食を取って輪投げ大会などをするのだそう。

 公会堂にはすでにお年寄り約60人くらいが集まって、行儀良く座って待っていて下さっている。

 1時間半という講演時間を与えられて、この地区内で建設の始まった公園についてお話をして下さい、ということだったが、まだ基本計画くらいしかできていない公園の話で一時間半なんて到底持たないので、市政上の課題や、私の個人的な生活の話なども交えて大いに笑わせてあげました。

 予定の一時間半を無事にこなして、控え室で休んでいたら、先ほどの講演会の最中に熱心に聞いていたご夫妻が来て、四方山話をしたり身の上話を聞かせてもらった。

 最後には、「助役さんの話が聞けて、外国へ旅行するより良かったです。良い話を聞かせて下さって、どうもありがとうございました」と拝まれてしまいました(^-^;)。

 拝まれるほどのことをしたつもりもないのでお恥ずかしい限りである。

 しかし考えてみれば、いろんなお話をする上では、いろいろな経験をしていることが役に立っています。星を見ることが好きだったり、蕎麦を打つことだったり、公園建設の仕事をしてきたのだって、転勤して歩いたことすらどこかでいろいろな形で役に立ってます。

 「小松さん、人生に無駄な出会いはありませんよ」と教えてくれた人がいたけれど、その通りだったのと、「人生に無駄な経験もない」ものですな。

 子供達にも、あまり現実的な将来のことなどを考えずに、寝食を忘れてでもやりたい、ということがあればそれをやらせてやりたいものです。

 …と言いながら、娘のチャットはやりすぎのように思うぞ…(^-^;)

【アイロン掛けの技を磨け】
 蕎麦打ちにしても、お茶の手揉みにしても、能率的な仕事というものはいずれも立ち仕事でやるものである。

 蕎麦打ち道場などへ行くと、床に座って蕎麦打ちをさせるところが一般的だけれど、蕎麦打ちの仲間が本格的に蕎麦を打つとなると、立って作業ができるのし台をみんな作るもんね。 

 そんなわけで、アイロンもクリーニング屋さんは立ち仕事でやることを思い出して、立った状態でアイロンかけに挑んでみることにした。
 
 最初は蕎麦打ち台をはずした作業台でアイロンをかけてみようと思ったのだが、どうもあまりうまくいかないようなので、食事をするテーブルの上にアイロン台を載せてみた。

 これが結構具合がよいので、この状態でワイシャツにアイロンをかけてみることにした。

 ワイシャツのアイロン掛けは、袖の形状や背中のタックの微妙な折り方に単純なものとちょっと複雑なものがあるので一定の時間で処理するのが難しい。

 今まで床に座った状態でアイロン掛けをしていたときは、早いときで7〜8分掛かっていたのだが、テーブルの上で作業するとやはりかなり作業が楽である。

 ワイシャツ一枚に要する時間が普通で6分〜7分になり、早いものだと5分ジャストで一枚アイロンがかけられた。

 これってアイロン台がもっと大きければ、もっと簡単になりそうな気がするぞ。

 蕎麦打ち台はある程度のものがあるし、今回はアイロン台もなんとかなった。この次にはお茶の手揉みの火炉(ホイロ)が欲しくなるかもね。

 仕事は段取り八分と言うけれど、やはり仕事は道具に負うところが大きいのである。


【筍のあく取り】
 もらってあった筍のあくを取ってみる。筍は全部で三本会ったのだが、大きかった二本は札幌へ送りました。

 やはり時間をおけばおくほどあくが出るそうで、しっかりあくを抜かないといけないそうです。
 
 一番小さかったやつを自分で食べようと思い、筍の頭を包丁で切って、さらに衣に縦に一筋切れ目を入れてから、米ぬかを入れたお湯でぐつぐつ煮ること約一時間。

 少しさましてから皮をむいてゆき、柔らかそうなところにかぶりついてみました…が、う゛〜、あくが強い〜(--;)。一時間のあく抜きでは足りなかったみたいです。もう少しあくの水につけておくことにしようっと。

 すぐに煮れば、ぬかはほとんどつかわずなくてもあくが抜けるのだそうです。うーむ、昔の人はよくやったものですねえ。


【蕎麦打ち練習】
 明日は天竜市まで蕎麦打ちの道場破り(^-^;)に行くので、もらってあった粉で練習。

 もらっていた粉は、「北条(ほうじ)峠というところで買ったそば粉です」と教えてくれたのだけれど、結構美味しい蕎麦ができました。

 今日は思いっきり長い蕎麦をうってやろうと心に決めて包丁の刃実の倍の長さの蕎麦で切ってみましたが、茹でても切れずに細くて長いおいしい蕎麦になりました。

 出汁も昆布を使わずに鰹ぶしだけで取ってみたけれど、これもさっぱりして美味しかった。

 今日の蕎麦と汁の組み合わせは、安曇野で食べた蕎麦を彷彿とさせました。口の中で安曇野を思い出していました。

 蕎麦はお代わり自由ですので(当たり前ですが)腹一杯蕎麦を食べました。味も量も満足で本当に幸せ。我ながら、もういつでも美味しい蕎麦が食べられるという確信をやっと得たような気がしましたよ。

 自分の中で免許皆伝を許したくなるほど、幸せな一瞬でした。 

 さあて、明日は道具一式をひっさげて、道場破りじゃーい(^ー゚)b 十割蕎麦も打たせてもらえるそうですよ、楽しみだー。


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こままさ