掛川奮闘記

2003年04月08日(火) 030408_プラモの世界

【健康福祉部ヒアリング】
 朝から午前中は、健康福祉部の各課の業務ヒアリングを行う。

 ヒアリングを行ったのは、市民課、福祉課、徳育保健課の三つである。

 市民課では、紙で管理されている戸籍をコンピューターのデータで管理するように移行する予定であることが課題だという。
 課題だ、というのは、どこの企業に頼むかでデータや帳票の形が微妙に違うのだが、合併のための協議会を作っている大東町ではすでに某会社のシステムでデータ管理をしているという点である。

 素直にこの既存のシステムに合わせるのががよいか、それともこの際別なシステムを構築すべきか、といったことが問題となる。

 また紙の戸籍をデータ化すると簡単に言うが、紙に書かれているのは人間の書いた文字なので、点のあるなしやは文字の末端をねるかはねないかということで違う文字として登録する必要があって、簡単にデータ化できないという点である。

 たとえば、松でも、木へんの下をはねるとはねないで、別に登録しないといけないのである。ちなみに、前商工会議所会頭の杉本周造さんの「周」の字は、上に突き抜けるのだそう。そんな字はないけれど、戸籍上はそういう漢字が使われているらしい。

 名前の管理の世界も大変なものだ。

 
 
【工業団地工場長会議】
 市内にある、工業団地の工場長による協議会が開催されて、懇親会に招かれて挨拶を行う。

 会食では参加の皆さんとお話をしたが、単身赴任の方も多いとのこと。悩みや困ったことはありますか、と訊くと、「この町は単身赴任者に優しくないと思います」とのことであった。

 「それはどういうことですか」と訊くと
 「単身赴任者が行きたくなる居酒屋や食堂が少ないんです。居酒屋へ行っても、地元の人たちは盛り上がっていますが、我々はぽつんと一人で食べて、お金をおいて帰るという生活です。単身赴任者どうしが集まって、安心して飲めるような場所が知りたいですね。」

 「それはサロンみたいなものですね」
 「そう、サロンになれる場所の情報があると良いですね」

 …というわけで、早速部長を呼んで、「単身赴任できて下さっている方達への安心マップを作ってはどうか」という話を伝えました。

 せっかく遠くから来て下さっている人たちに、わが市に対する良いイメージを持ってもらわなくては、転勤があっても後任の人が来たくなくなってしまうではないか。

 是非ともこういう情報を整備したいものである。

   ※   ※   ※   ※

 同席していた工場長さん達の中に、プラモデルを作っているタミヤの工場長がいた。

 「最近の戦争の影響は、プラモにどうでていますか?」と訊くと、タミヤの工場長さんは、
 「プラモですか…売れてます!」
 「(う、売れてるんかい)」
 「戦争で、戦車の映像が流れてますよね、そうするとその戦車のプラモデルが売れるんです。冗談半分に『軍需産業』と言われてますよ(^-^;)」とのこと。

 プラモが冗談でも軍需産業と呼ばれているとは思わなかった。

 「スペースシャトルが空中爆発しましたよね。あのモデルはもう生産を中止していたんですが、急に注文が出てきて完売しました。映像の力ってすごいですね」だそうであります。

  ※     ※     ※     ※ 

 また、企業の多くは中国にも工場を持っていて、同僚が中国で勤務をしているらしいのだが、今問題となっているSARSのために、「帰ってくるな」という指令が出ていて、国内に戻れずにいるそうである。

 また、広州や香港からの客もシャットアウトで、来ないでくれ、ということになっているそうである。

 終いには、「ところで中国から送られてくる部材は大丈夫なのか…?」という疑問がわき上がって、会社でも困惑していたのだが、そういうときにはこんな質問に答える医療コンサルタントがあって、SARSのウィルスは生き物でなければ三時間で死滅するという答えが返ってきて、それで資材関係は大丈夫ということで安心したとのこと。

 いろんなコンサルタントがあるものですねえ、全く。




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こままさ