いつかの新聞に秋色(あきいろ)と言う言葉は辞書になかった、と言うことが書いてあった。 秋色と書いて(しゅうしき)ならばあるという。 私たちは、普段なにげなく秋色(あきいろ)という言葉を使っている。 で、その色はどんな色? と聞かれたとき、その定義みたいなのはあるのかな? とふと思ったのがきっかけで、わたしもちょっと気になって引いてみた。 沢山の辞書を見たわけではないけど、やっぱりなかった。 ”しゅうしき”ならば「秋の気配」とある。 ふ〜ん、秋の色だから、”あきいろ”と思ったけれど”しゅうしき”だったとは・・・ 人が感じる”あきいろ”は、人によってさまざま。 なにしろ”あきいろ”はあくまで感じるものだから。 いや、人によっては、食べるものかもしれないし、体に纏うものかもしれないし、耳で聴くものかもしれないな。 で、色に拘って表すとしたらそれは、 もみじのあか、 いちょうのきいろ、 そらのあお、 栗のちゃ、 稲穂のきん、 ゆで銀杏のエメラルド、 はなみずきのあか、 思い出すほどに多色になる。 心の中に浮かぶあきいろは、暖色系の黄色や、茶、くすんだ赤、やっぱり紅葉が心底にあるってことかなあ。 なみだいろと、運動会の澄み切った青空も忘れることができないし、ススキの穂が一面に広がる山肌も、それにちょっぴり寂しい夕暮れとカラスの鳴き声も・・・ 泣き声は色じゃないけど、夕暮れに溶け込んでいて切り離せない。 下の写真は北海道 層雲峡でのスナップ まさにあきいろに染まっていて、橋の白さが際立って美しい
|