「羊をめぐる冒険」が面白かった。 僕と鼠と羊男。 僕は流されるままに(表現は間違ってるかもしれないが)生きることができる男。 鼠は頭の中で生きることを考える男。 羊男は権力と力を求めてやまない男。 生きるって何? なぜ生きるの? という声がずっと聞こえている。 でも、羊男を飲み込んだまま、死なねばならなかった鼠。 鼠をもっと知りたい。 表題に青春3部作の完結編とあるし、作中に出てくる”鼠”にとても興味を惹かれたし 絶対に読まねばと「風の歌を聴け」を読み始める。 しかし、しかし、 何度も文章の上を目は追うのだが頭に入ってこない。 1ヶ月位もかかってやっと文字だけは読み終えた。 次に「1973年のピンボール」 私の知りたいと願った”鼠”は・・私には読み取れなかった。 ジェイズバーのジェイだけが鼠をわかりえたのかもしれない。 だったら、ジェイのことをもっと知りたい。 もっと、”鼠”を知りたいと思う。 僕は鼠の死に衝撃を受けながらも生きている。 僕はこれからもずっと、そのままの僕でいきていくのだろう。 次にどの作品にたどり着けば、鼠のことがわかるのだろう。 欲求不満が募るのだが、もう一度「風の歌を聴け」を読めばわかるだろうか。
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