結婚と不倫と離婚の間
蒲公英



 最後の日曜日

来週には私は家を出ている予定。
今日が最後の日曜になるかも。

午後には、家族揃って娘の学習机を見に近所の家具屋に出掛けた。
ここでもまた、夫は私の意見など聞き流しで、店の中で一番効果な机を買った。
いままでずっといつもこんな感じだ。
そう言えば、結婚前、私と夫と夫の妹さんと(変わった3ショットでしょ?)婚礼タンスを買いに行った時も、何故か夫が気に入ったタンスを購入することになってた、私の婚礼タンスなのに。
ま、それは良いとして、、、

数日前、義母から電話があり、娘の入学祝いに、おじいちゃん、おばあちゃんからと言う事で、学習机を贈りたいから、近いうちに好きな机を決めてきなさい。必要なだけ後日振込むから、と言われていたので、帰宅後早速、夫は(夫の)実家に電話し、机を決めた事を報告していました。

夕方、私が前々から夫に勧めていた、メインバンクの口座をネットバンキング登録する申込用紙を手渡し、さっさと申込みするように促した。
夫は早速申込書を開き書き込みを始めたが、なんだか結構ややこしいらしかった。
そのうち夫は短気を起こして、
「なんでこんなもん申込まなあかんのや!?」といらつきだした。
私:「だって、毎月○○銀行(住宅ローンの支払いをしている銀行)に移金するのにわざわざ窓口に行くの面倒でしょ?」
夫:「なんで? お前、もうやってくれん、て事?」
私:「私がいなくなったら、貴方がやんなきゃなんないんだよ!? だから、貴方にとって少しでも便利な様にと思って勧めただけど。まさか、この前言った「今月中に家出ると言った事、脅しや這ったりで言ってると思ってるんじゃないでしょうね!?」
夫:「そうは思ってないけど、、、あの後、メールで「考え直して欲しい」といっただろう!?」
私:「読んだけど、私は「分った」と返事してないよ。」
夫:「でも、「分らない」と言う返事ももらってない!」
私:「・・・、らちあかんな〜」
相変わらずの夫に怒りが込み上げてきた。それで、怒りに任せて、今まで言わなかった鬱憤をぶちまけた。
私:「ま、私がいなくなる、ならないは別にしても、毎月、毎月移金のために、私が仕事を遅刻いたり早退したりしなあかんのを、貴方は当たり前に思ってるんだろうけど、その度に私は仕事に調整して、頭下げて時間取ってる事、考えた事あるの?! 子供がらみのことは仕方ないにしても、もう自分の事は自分でやってよ! もう、貴方の事で、自分の時間を費やすのは嫌なの!」

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いずれ、別の機会に詳しく書きたいと思っているのだが、移金云々の発言は、
家を建てた事、その際の借り入れ先の銀行に事、それらの決定が全て夫の一存
だったので、私はそれらに関わる事を全て夫自身の事、私には無関係の事と
思っての発言なのだ。
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夫:「・・・そんならなんで今日学習机なんか買ったんや!」
私:「なんでって? どこで住もうがあの子にはこれから机が必要でしょ? 離れて暮らす子供には机も買ってやりったくないというなら、今すぐキャンセルすれば良いやん!」
夫:無言
夫はその後自分の部屋の引き篭もった。が、何を思ったのか、しばらくしてガタガタと部屋の片付けを始めた。
1時間ほどしてリビングに下りて来た。
私:「夕飯は?食べるの?」
夫:「うん」
私はやりかけの仕事を片付けてからと思い、そのまま続けていた。
夫は黙って自分で自分一人の食事を準備して食べ始めた。
目に入るところに夫がいる事に耐えられなくて、今度は私が寝室に引き篭もった。
何かを考えようとすると、呼吸すら苦しくなるので、私は横になって目を閉じて静かにしていた。
しばらくして、「具合でも悪いのか?」と夫が声を掛けに来た。
本気でそう思ってだろうか?
それとも、以前私がこういう場面でそう言う風に心配するのが普通でしょ!と文句を言った事を思い出してそう言ってみたのか?
でも、今回の場合は「具合でも悪いのか?」と聞く場面じゃないだろ!?と思った。そして、もう、夫が何を言っても悪いようにしか受け取れない自分を嫌だとも思った。

一番近くにいて、一番解り合いたい、一番触れ合いたい相手と、解り合えない、触れ合えない(触れられたくない)、遠くに感じると言う事は、空しい事だ。
寂しくて、辛い事だ。

ほんのちょっと考え方を、受け取り方を変えてみれば、、、と言われもするし、自分でもそうしてみようとするが、、、もう、今更遅い、そう、もう遅い。そんな時期はもう通り過ぎてしまったのだ。

今日が最後の日曜日


2003年01月26日(日)
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