□■ あたしのお教室 ■□
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2003年09月15日(月) 頑張って、しうとめさま。

はい、こんにちは。

今日は初秋らしい、爽やかな一日だった。

朝8時から最後の稲刈り開始。

おっとっととじじの二人での作業。
私は、時々進み具合を見つつ、お茶とお昼の用意。
田んぼと家を行ったり来たりするだけでも、かなりの運動になった。

隣の若夫婦の田んぼも稲刈り。
そこの若嫁がわたしを見つけて手を振ってくれた。

「お互い頑張ろうね」という合図のようにも思えた。

本日の米は、籾摺りせずにそのまま農協へ運ぶ出荷米だったので、とても楽だった。

12時過ぎに全ての作業が終了した。

じじの好物の鯛の煮つけを昼に準備し、労をねぎらう。

その後、すぐばばのところへ洗濯物を届けに行った。
昨日は見舞いに行く暇がなかったため、気になっていて、すっとんでいったわけだ。

病室に入るとばばがうれしそうに待っていた。
どうやら私が来るのを待ち構えていたようだ。

おまるの始末をし、ゴミをすてにいき、ベッドの端に座って、稲刈りの様子を詳しく話す。

ばばはそれが気になってしかたがなかったみたいだ。

「こどもたちがよく手伝ってくれたので、おじーちゃんがとっても喜んではりましたわ。」

「ほんまに、すまんなぁ。こんなことになってしもて。
 あんただって、こんなとこに毎日来てる暇ないのになぁ。。
 稲刈りかて、あんたらがおらんかったら、どうにもこうにもしようがなかったんや。
 ありがとうなぁ。。」

ばばがいつになく気弱にそんなことを言うので、胸が痛かった。

「おかーさん、そんなこと、気にせんでええから。
 ベッドの上で身動きできへんもの辛いでしょ。もう10日も暮れましたもんね。でももう少し頑張ってくださいね。。。」

ばばの目が赤くなってきて、どうにもこうにも、やるせない気がしてきたので

「また明日来ますから。なんか退屈しのぎになる本でも持ってくるから。」

病室のドアを閉める時に、振り返ると、ばばがこっちを見て、弱弱しく手を振っていた。

後ろ髪引かれるとはこのことだよなぁ。。

やっぱり、うるさくても、うっとうしくても元気でいてくれるほうがいい。。

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小春せんせ |MAIL