スガシカオの「310」で思い出す、と以前に書いた 友達の彼女と会ってきた。 向こうは僕の出ていた芝居を殆ど知っていて、 僕は彼女のことは何も知らなかったけれど、 ほんの数時間は貴重なものだった。
ゆったりした川の流れにある強さ。 その上にたゆたう花びらの儚さ。 頑固な僕の意見を素晴らしいリターンで返してきて、 直球勝負を挑むには分が悪い。 そんな印象の彼女。
とても失礼なことを書いた。 彼女は決して中くらいなどではない。 彼が彼女を選んだ理由がよく分かった。
果てしない空のこちら側で。オフィス街の隅で。 自らを省みながら終電に乗った。
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