403 Forbidden

2004年02月29日(日) おまけ

日本で一番距離単価が高いという高速道路を使って、彼女の家に行った。
打ち合わせが本格化しているため、一日かける必要があったからだ。

濡れた路面が今朝の天気の名残を残していた。
家のチャイムを鳴らす前に、良く手入れされた庭が
雨上がりの後の春らしい匂いをさせていた。

打ち合わせた後、車で帰る途中でそれは少しずつやってきた。
そういえば、今日はクスリを飲んでいない。
騙し騙し家まで帰り、ゆっくりと薬を流し込んで一安心する。
落ち着いてくると、世界はとてもきれいに見える。
生きなければいけないね、と語りかけてきているようにも見える。

帰り際のフロントガラスの先に、白い花をよく見かけた。
多分梅の花だろうか。
梅は春を告げる花なのなら、桜は春を終わらせる最後通告なのかもしれない。
そんなことを考えながら、桜の下に埋まる死体に想いを馳せる。
僕の死体を埋める桜は、咲くのは潔く、散るは往生際悪く。
ばっと咲いてはらはら散るのがいい。

連絡先が分からない人の中には嫌いな人もいて、
そんな人の連絡先を探るのはちょっと疲れるなあ、と思っていたら
またうっかりタバコを前後ろ逆に吸ってしまった。
フィルターの燃える匂いが鼻について離れない。
そして今日が終わった。

二月の余った一日は、おまけの一日だ。
本当に頑張った人にだけ与えられる特別な一日。
でもみんな頑張ってるから神様は今年も平等に与えたようだ。
僕はこんなふうに過ごしてしまったけれども。
ちと間抜けっぽいぞw


 < 過去  INDEX  未来 >


constitution [MAIL]

My追加