403 Forbidden

2004年03月01日(月) 遺伝子

相変わらずの仕事もちょっとだけ忙しくなってきた。
それも年度末に入ったからだろうか。

最近すっかり記憶力が衰えたな、と思う。
ちょっとまえのことも実にあやふやだ。
今日も言われた仕事をすっかり忘れていて、
最緊急の超特急でやり過ごしたりした。

今日連絡しようと思っていた人に連絡するのも忘れていた。
大学で一番仲が良かった同級生なのだが、
彼は大阪出身でコテコテの関西弁。
関東圏の地方大学に来てもそれを全く変えようとはしなかったので、
周りの友達も面白がってその言い回しを真似していたのを思い出す。

僕も、彼といるときはエセ関西弁を喋ったりしていた。
就職した後、会わなくなってからもう随分経つのだが、
今になって無意識にそれが出たりする。
そこには、少なくとも彼の影響が残っている。

10代のころ、僕はそれを言葉の遺伝子と呼んでいた。
そのことを当時付き合っていた彼女に話すと、
少しだけ感動してくれたことを思い出した。
言葉だけではない。考え方やちょっとした癖、仕草が人に写ると
僕はそこに遺伝子の存在を感じる。
実際に分子レベルでの遺伝子をやり取りしなくても
お互いがお互いを影響していくことで、
僕らは自分の中に人の存在を、
人の中に自分の存在を確実に残しているはずだ。

そうか、だから自分の存在があやふやなときは、
人に頼りたがるのかもしれない、と今思った。

それは、きっと寂しいという感情なんだろうな。
バッチコイ!


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