ずっと何かを探していた。 何年も探していた。 見つからないものだと思っていた。
探し物が見つかったとき、それは既に遅かった。 運が悪かった、という単純な言葉では済まされないほど。 --- 大学生の友人からは、どうも俺はついていない印象が強いらしい。
探し物は大抵その用が終わった後に見つかるし、 ちょっとしたことから怪我をすることも少なくない。
左手の人差し指の先がほんの少しいびつな形になっているのも、 料理しててうっかり切ってしまったのもだし、 右ひざの跡も新人研修で張り切りすぎて転んだものだ。 親からもらった体は結構いいものだったのに、 自分で台無しにしている感じ。
怪我は仕方ないにしてもだ、 ちょっとしたことで人生の歯車が狂ってしまったのだなあと、 過去を振り返ることが多い。 どれもこれも不運の所為にしたくは無いが、 たまには良いことがあった、と思うとすぐそれを覆されることもある。
--- だからまた探しつづける。 次こそは、手遅れにならないように。 写真以外に何か送りたいと思うとき、何を送ればいい? あとそれから、ハヤクネロ。 じゃあ、とっておきのやつを。
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