無気力な日々を送っているうちに月日はすでに冬になろうとしていた。第4段階の見極め印を半分ほど消化してすでに久しく通っていない自動車教習所へまたアタフタと通い詰める日々になった。12月の半ばあたりで教習期限の6ヶ月が終了してしまうためだ。ただ規則として実地教習は1日に2時間と決まっているのであせってもどうにもならない。逆算してかろうじて期限ギリギリのところでまた通い始めたので、その教習内容はかなり切羽詰ったものだったに違いない(笑)。さすがに4ヶ月ぶりに乗った日は路上に出してもらえず教習所内を流すだけで見極め印ももらえなかったが、それ以降はこれまでどおり順調にこなしていった。まあ教官に期限を説いて情けをもらった日もあったが(笑)。そんなことが出来る自分がこれまでの日々に比べてなんとも皮肉に満ちていることが可笑しかった。運動オンチの私でもこれなのだから自動車免許など誰でも取得できるのだと強く感じた。
卒業検定も1回でパスして晴れて免許センターへの道が開けた。原付免許での時の教訓からかすでに勝手知ったる場所での試験はそれほど緊張もなく、満点の自信すらあった(笑)。とにかくこの免許センターは遠い。しかも免許がないので公共交通で行くしかなくさらに時間が掛かるので、そういった立地の要素も私に拍車をかけるに十分だったようだ。
とにかく出不精で自分から動く発想のない日々の象徴のようなエピソードである。
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