3年の冬で覚えていることが、放課後によくラザや陸上部のN、ミルや杏さんと連れ立って前年に完成したばかりの近所の百貨店に行ったことか。今でこそ我が街のような田舎でもマクドナルドを見かけるようになったが、当時はその百貨店の系列店舗くらいしか見かけなくて、非常に新鮮だったものだ。
で、とある冬の放課後、すでに日は落ちていた夕方にそのマックで腹ごしらえをするべく行った。私は習性として集団の一番最後から着いていくのが安心するのでその時も最後に店内へ入っただろう。すると真っ先に目に入ってきたのが、小学校の頃からの知り合いであるみほちゃんだった。この日記のはじめのほうで触れたことだが、私は小学校の頃にクラスの女子と文通していて、その橋渡し役がみほちゃんだったのだ。
今ならばおそらく気軽に声を掛け合えるような大人にお互い成長したのだろうが、当時の私は彼女の視界に入らないようにと祈るような心境にまずなった(笑)。ただ彼女はカウンターの接客だったのですでに私のことには気がついていただろう。私にとってみほちゃんが知っているような過去の自分の色恋沙汰はとても恥ずかしいことだった。
自分は精神的に周囲の同級生より大人であるつもりだったのだが、それはとんでもない大間違いというもので、こういった機会にジョークを交えて語れない過去などを持っていることが子供である証なのだ(^^)。ただなんでこんなどうでもいいようなことを覚えているのか、それは私の中にみほちゃんに対する素直な感謝がずっとあったからだろう。子供の頃に受けた恩というのはその程度に関わらず、自分にとって重要であればこそ忘れないものなのだ。
昔のままのショートカットでマックの制服が似合っていたみほちゃんをとても素敵に感じました。それだけのことです。
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