いっちゃんと舞ちゃんの修学旅行の少し前に、銀さんの地元の体育祭があった。バスケチームのキャプテンの依頼で銀さんをはじめとした我々も参加することになってしまった。
この年は学校の体育祭さえバックれた(というか寝坊していく気にならなかっただけなんですが…)のですが、種目が障害物競走で面白そうだったのと、いっちゃんも舞ちゃんも来ると言う事で参加するしないはどうでもよく、休日に会う口実ができた事を素直に喜んだ。
で、当日はレースの直前に現地入りして何の準備も無くそのままの形で走ったように思う。で、走る順番を決めるのだが、どうも4人中2人ははずれくじらしいのだ。で、じゃんけんで買ったのはラザと私。
「お前ら年下のクセに先輩に配慮は無いのか 配慮は」
と冗談めかして言った周さんはその後、口の周りを小麦粉だらけにして飴玉を探す役になった。銀さんはコーラのイッキ飲み。正直当時の私にはどちらも辛い役回りだっただろう。スカしていたあの頃の私には。(今思うと かなりオイシイ役だがなぁ/笑)
秋の陽射しは穏やかで暖かく、丘陵に吹いた風も緩やかで、それはあたかも全てが我々の味方であるような錯覚に陥るくらい好意的なものだった。
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