あお日記

2002年09月23日(月) 解なきこと

 
 時間の前後はあるかもしれないが、この秋に周さんを除いた主要メンバーで花火大会を開いた河原へ放課後に出かけた記憶がある。

 いつものようにバカ話から発展して、ひょんなことからそこにいた男子(銀さん、ラザ、タケダ、私)全員で立ちションをすることになった(笑)。そこで出る話題は女性の前では語れない男だけのバカ話。限定すればマグ男の陰口なのだが、この集団でそういった個人に対する陰口などはむしろ珍しいほうで、そういった攻撃の対象はもれなく集団から隔離したいか、もしくはしたか、そういう人間であった。


 周辺を散策後、休憩所に落ち着いた一行。そこで銀さんがこれまでのムードとは一変する事実について語り始めた。それは周さんと杏さんの関係の破局が成ったこと、杏さんの体を蝕んでいる病のこと、ふたりそれぞれに対する弁護。それは私の知らない事実ばかりであった。おそらくその場にいた人間で最も無知であったのが私だった。

 実は当時の私は男女を問わず、上の世代と交わることに関心がなかったのだ。その上で訪れた文化祭後の在校生だけの蜜月は私にとって最も理想的に見えた光景だった。

 ラザは周さん本人から、いっちゃんは杏さん自身から、語られていたであろう事実がこの後の終息へと影響したのは疑いないし見過ごすことはできない。ただ時が経過して思うのは、私自身が殊更に中立でいたかったのはこの頃が始まりだったのだろう事だ。

 中立になってそこで時間を使って考えることをしていたかどうかは疑問だが、素直な感覚として、私はそこに参加していた人間を失いたくはなかった。周さんも杏さんもいっちゃんもラザもタケダもハマちゃんも...失いたくはなかったのだ。




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