横浜から帰りの車中は助手席にいっちゃんで、横はタケダだった。もうすでにかなりのテンションで喋り疲れているはずの銀さんをはじめとして、今では揃うことなど有り得ないそのメンバーでも、行きより帰りのほうが楽しかったのは言うまでもない(笑)。
帰りは首都高を使うことになった。パーキング等が極端に少なく強行軍ではあるのだが、私個人としては全く心配などしていないし、それを話題に車中で盛り上がっていたくらいだった。トランシーバーでその話を簡単にすると、しばらくして料金所を越えてすぐに周さんの車が路肩に寄せてハザードをつけた。車外に出た周さんは何故か私に手招きをしている。
何事か? と話を聞いてみると、この先もトイレが無いのでそこの茂みで用を足せるという気遣いだったのだ。私の下の用事はそれほど切羽詰っていなかったので丁重にお断りしてまた2台が走り出した。
銀さん「やっぱそこでしろってか?」 私「ぼくにもプライドがある」
なぜかその私の一言が大ウケだった。
その後、本当にしばらくしてから学校の近くのファミレスに滑り込む頃はさすがに用事も最高潮で「ちょっと行ってくる」と小声でいっちゃんに告げてから真っ先にトイレに駆け込んだのだった。
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