2002年08月16日(金) |
正式入部(副題:ニュータイプ??/笑) |
3年に進級してそれまで所属していた生物部が同好会に格下げされたと同時に私は文芸部の入部届けを出しました。この部の慣例かどうかは分からないのですが、この春に卒業した先輩やさらにその上のOBなどが暇を見ては部室に顔を出すような部で、私もその輪の中に共鳴を感じるものがあったのでしょう、学校に行くのが幾分楽しくなってきた時期でした。その中に杏さんや、これからお話しすることになるひとつ年下の『いっちゃん』の記憶はありません。ただ一人だけ、今でも私の記憶に残っている人が『周』さんです。
どのような形で周さんとの初対面を向かえたのかそこまでの記憶はありませんが、確かあれはよく晴れた日の放課後で、よく陽の当たる中庭と対照的に暗かった部室の中で話しの中心にいたのが彼でした。ここだけの話、私の彼に対する第一印象は良くない(笑)。まず言葉で冗談を言うわりに時折表情の伴わない点が私に警戒感を与えるものでした。そして言い様の無いプレッシャーを発している点。そう感じた私が彼と心から打ち解けて話をするようになるまでにかなりの時間を要すことになります。タケダやラザはすでに面識があったので、私はその2人を盾にしてしばらくは彼を観察するようになります。
人の出会いは面白いもので、そんな周さんが今では兄のように慕える友人なんだから、過去を振り返ると自分の感覚が面白いというものです。
実はこの周さんは私と入れ替わりにこの高校を卒業していったOBだったので、直接の先輩ではないのです。しかも私が2年の冬に好きになって、その彼氏の存在の大きさに気持ちを諦めたという杏さんの相手がこの周さんでした。
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