あお日記

2002年08月14日(水) 新学期


 3年生になった。理系クラスということもあってクラスの3分の2が男子。まあ女子だろうと男子だろうと、私が能動的に交わろうとしないのは変わらない。

 嶋さんと会った後も特に高揚した気持ちにはならず、かえって無気力な気持ちのほうが増した日々で、新学期だというのに私はかなりへこんでいた。こんな自分でも仲の良かったタケダやラザが最も遠いクラスになったことがより私を一人でいさせる理由になった。
「わざわざあんな遠くまで行く必要もないか...」 あきらめというか割り切りだけはすこぶるスマートに出来る私だった。


 新学期に入って早々だったと思う。

 私は久しぶりに地元の母校である中学校へ行った。そこで世話になった担任の先生に会いにいって放課後の部活の終わった後の体育館を借りた。

 久しぶりに立ったそこは何か新鮮な感じのする場所だった。中学の思い出はほとんどが部活で埋められていたといっても過言ではない。この体育館には辛かった練習の記憶や、休み時間のボール磨きの際ここで悪さをしたのが原因で初めて担任にぶん殴られた記憶とか、淡い憧れだったひとつ年上の先輩がきれいなセットシュートを打つ姿とか、女子バスケ部だった「班長」をマークした練習試合とか、その他もろもろ。

 当時から3年前は部活に出るのが苦痛であった。思うように上達しない自分と周囲との反比例に嫌気が差していて、好きではじめたバスケットが楽しくなくなっていた時期だった。その私が高校に上がり、3年経って結局行き着いた先はその体育館であった。




 < 過去  INDEX  未来 >


あお [MAIL]

My追加