危険域。 Master:(c)夏目

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2004年07月02日(金) ■
 臆病な殺意。

 
 
 
 
 
 つい今しがたまで、夏目は人生の天敵と格闘しておりました。
 全長1.5センチほど。
 縦に長い黒いアレ。

 「近づくなァァァ」

 と言いながら丸めた新聞を大量に投げつける。
 何故こっちに寄って来るんだろうか。
 
 「ンな小さいのとっとと殺しちゃいなさいよ」

 と呑気にテレビを見ている母。
 
 「お前がヤレ!!」

 椅子の上に避難している夏目に向かって、新聞を避けながら進んでくるアレ。
 
 「嫌ァァァ来るな寄るな触るなァァァ」

 近くに新聞が尽き、ついにはコップを投げつけようとした夏目に見かねて、母がのっそりと立ち上がる。

 「それくらい自分でどうにかしなさいよ、馬鹿じゃないの」

 できるならとっくのとうにやってるさ。
 どうにかコップを投げつけずに済めた夏目は、母がアレをどうにかするまで椅子の上から退けませんでした。
 昨日といい今日といい…なんなんだ全く。厄日か。


 昼休みに会った中央委員会で運動部の女に嫌味を言われた。
 彼女は会うたびに何かしら生徒会(夏目)に嫌味を云わないと気が済まないらしく、委員会の最中にさえ云われたわけさ。これで生徒会顧問がいたら絶対に云わなかったンだろうなァいい性格してるよなァ臆病もんだよなァ情けないなァ運動部のくせに(偏見。
 普段はイイコちゃんな彼女なので、その姿を見た裏の顔を知らなかった浅墓は物凄いショックを受けていた模様。
 夏目にとっちゃこの性格の悪さがメイン人格であとは造りだと早い段階でわかっていたので、どうとも…ただ、嫌味を言われればそれなりに腹も立ちますし、落ち込みますが。人並みに人間やってますので。
 別にねェ一度や二度ならいいのですが、会うたびすれ違うたび、生徒会のクセに、だの、生徒会だから、だの、嫌味連呼されるんですからいい加減に落ち込みますよ。

 生徒会だから嫌いなんかなー生徒会に入ってなかったら作り笑顔で接してくれていたのだろうか…

 とか思っちゃうのさ。
 でもよくよく考えれば、別段面識がなくても困らないなァ。
 因みに、

 「あれぇ生徒会今日はスカート長いんじゃない? いつも短いのにねぇ。こういうときだけ長くするんだねぇ」

 と言われたわけで。
 何も委員会の最中に言わなくてもいいだろうって感じですが。TPOを考えない愚か者め。分別をわきまえられないなら幾ら優等生を気取っていてもたかが知れているだろう。
 因みに夏目ン、優等生を演じると凄いです。完璧になりきれます。
 本人別段何も考えていないのですが、周囲からはことごとく

 「はじめは凄い優等生に見えたのになァ」

 と言われるのです。
 ポイントは「はじめは」ってところでしょうか。そうなんです、夏目の優等生面はもって一日。それ以上の持続は難しいです。
 所詮根が不真面目な夏目には無理な演技です。好き好んでしようとも思わないし。まァ必要に駆られてってことですな。
 
 そんなこんなでいっつも嫌味を言われ続けている夏目ン、そろそろ悲しくて泣いちゃう(シクシク
 はァもーウザイねェ。
 生徒会、早いトコ辞めたいなァ。
 したら何も言われないで済むしなァ。肩書きに「生徒会役員」ってついちゃうと動きにくくて仕様がない…イラナイヨ。


 「おもひでぽろぽろ」を見ているんですが。
 腹が立って仕様がない…否、小五の主人公に。
 反抗期ってなかったんです、夏目。
 鬱積した思いは全て歪曲した思考に展開され、妙に悟った気になった生意気なガキになっておりました。
 因みに今に至るまで反抗期だと感じるものはない。
 母親に聞いてみても

 「ナイね。兄はあったけど」

 と言われる。
 確かに夏目には記憶にない。
 うーん反抗期ってない人もいるんですよ。
 ってか夏目の場合、反抗できる相手がいなかったってことなんだと思いますが。兄に反抗しようものなら命の保障が…ってか、確実に顔に傷が残っていただろうし。母親は放任主義で夏目もそれで納得していたから反抗する気はなかったし。
 まァ別段なっていいものではないでしょうし。なくても構わんですな。

 しかしギバちゃんの東北弁にベタ惚れです。「踊る〜」のときもたまに言っていたんだけどもね。
 ふふ。ギバちゃんカッコいいよねェvv
 因みに主人公の姉ちゃんズも中々面白い…(笑

 

 ではでは。
 短いですが本日はコレにて失礼。



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