危険域。 Master:(c)夏目

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2004年06月14日(月) ■
 学年の違い

 
 
 
 
 
 眠さ爆発週間からやっとこさ抜け出せたらしく。
 今日は実に清清しく目覚めることができました。
 やっぱアレの最中はホルモンバランス崩れるんだろうなァ。
 女って面倒ネ。

 
 我が校には元指定のカーディガンがあります。
 現在は製作していなくて、セーターとベストのみ指定で売り出されています。
 私立なので勿論、防寒類は指定じゃないといけません。まァ守っている人は大していない…。
 さてその元指定カーディガン。
 実は非常に利便性があり、人気です。
 しかしながら、それは夏目達のふたつみっつ上の先輩達の代で販売中止となり、手に入らないンですな。
 夏目は、未使用のカーディガンを幼馴染の先輩から卒業間際に譲ってもらい、去年の三月から愛用しています。
 夏目達三年の中でもそのカーディガンを持っている奴は極少人数で、二年にまで遡ると片手分いないと思われ、寧ろ存在を知っている奴すら少ないと思います。当然、入学したての一年生はまず知りません。
 
 放課後、ちょっとした生徒会の用事を済ませて一年生の教室の前を歩いていたところ、廊下の窓際に溜まる一年ギャル組。特に目立っていた奴らでして、最近ちょくちょく教師からお呼び出しをもらっている模様。
 明らかに夏目達の制服にルーズは似合わないのに、学校から出ると律儀に履き替える子も中にはいる。そいつが一番目立つ。
 んで、そいつらの隣を歩いていたとき、そのルーズの子が、

 「アレって生徒会長じゃない?」

 と呟きまして。
 夏目としては、まさか一年にまで顔を覚えられているとは思っていなかったので(この発言でばれる我が校の生徒会の認識度の低さ)、ちょっと驚きました。
 そして何食わぬ顔で通り過ぎる。夏目と一緒にアンパンマン(仮名・笑)も一緒に歩いていたんですが。

 「ってか生徒会長のクセに指定外のセーター着てるとか有り得ないし。うちの学校マジ意味わかんないんだけど」

 さらに声が聞こえ。
 アンパンマンと一緒に顔を見合わせてくすくすと笑う夏目。無論、一年生にはばれてませんよ。
 そしてどうやら、そのルーズの子は先生に呼び出されていたらしく、その後夏目達が帰ろうかと生徒会室を出たところで、隣の隣の教室から教師と共に出てきた。
 夏目を見て、教師に何かを話しかける。
 気にせず夏目はすぐ脇にある下駄箱で靴を履き替えていたんですが、教師はつかつかと夏目に歩み寄り、腰に巻いていたカーディガンの袖を片方つまむ。
 一瞬、何をされているのかよくわからなくてきょとんとしていたんですが、さっきのことを思い出して納得。

 「指定ですよ」

 と左袖の二の腕付近に縫い付けられている校章を見せる。
 確かに、すでに販売停止になっているものですけれど、以前は指定だったもの。使うなと云われる筋合いはないし、他の教師からも云われたことはない。無論、生徒会の顧問も、教頭も、副校長も、校長も、認めていると思われる。だってその全員の前で堂々と着てるもん、夏目。
 
 「ああそう」

 納得した様子で、カーディガンの袖を離す教師を、一年生が呆然と見やる。
 彼女は多分、素行と云うより服装の風紀で呼び出されて、生徒会長だって違反しているのになんで自分だけ怒られるんだとでも抗議したんでしょう。
 まァ、実際スカート丈はしょっちゅう部活動の奴らから嫌味ったらしく注意されますが。その他で違反は…夏服の場合はない。冬服はだらしないことこの上ないけれどね…ッ。

 まァ、ちょっと夏目的に面白い出来事でしたと、そう云うお話。


 
 書くことが特にないなァ。
 そう云えば、今日は当番日の役員が坂口一人しか来なかった…。
 みなみは休みで、二年生は音信不通…。
 なんだかなァ…もうね。
 明日は全員集合日で、文化祭のテーマについての会議開くから絶対集合なんだけどなァ。来ないだろうな…とか云っちゃいけんのだろうか。
 夏目は16時30から三者面談だから抜けなきゃいけないんだけど…何云われるんだか。
 あーうー親をうちの学校に呼び寄せるのが嫌だ。あんなんが親だと思われるのがすんごい嫌だ…ッ!!

 

 ではでは。
 短いですが本日はコレにて失礼。


 昨日、京極夏彦頁に新作二作UPしました。
 お暇であれば是非ご覧下さいませ。
 本日、ABOUT頁の規約を一部改正致しました。
 ちょっと悩んでいたんですが、著作権らしきものを改めて主張してみたり…。NOVEL頁の下枠には「(C)夏目嶺姉」と記されていたのでよいかと思っていたんだけれどね。



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