道化者の憂鬱...紫(ユカリ)

 

 

あなたにここにいて欲しい。 - 2002年09月25日(水)

恋人の気が狂ってしまっても、一緒にいれるのだろうか?
一緒にいてあげられるのだろうか?

先日、代筆をお願いしていた彼と、試写会に行ってきた。
来月公開される北野武の「DOLLS」という映画だった。
賛否両論が巻きおこってるらしいけれど、私的には
単純で凶暴な純愛映画だったと思う。
そう、いたってシンプル。
でも、それを貫くのは大変なんだろうとも思った。

この映画を見ていて、昨年の自分の事を思い出したりして
非常に辛くなってしまったりもした。

恋人が一方的に婚約破棄をして、他の人と結婚してしまう日に
自殺を図るが未遂で終わる。
それを聞いて彼は結婚式を放棄して、彼女の元に走るのだけれども
会った彼女は、アタマがオカシクなっていて、彼の事も解らない状態
にある。
そんな彼女を自分とヒモで結んで連れてさまよい歩く。
そんな映画だった。

昨年の私と言えば、同じ様なモノで「ヨリを戻せ」と
自分で彼に言っておきながら、どこかでそうならないと
信じ切っていた。それが、あっさり「ヨリ戻しました。」で
終わってしまってから、後悔とか嫉妬とか恨みとか自分を呪ったりで
かなりキレテいて、アルコールと睡眠剤漬けだった。
眠りから覚めるのが怖くて、いつでも浮遊している感じにしていた。
もっと会えるようにと、繁盛店に代えてすぐの事だったから、
店のシステムにも客にも慣れなかったのと、自暴自棄だったのとで
やられたい放題でボロボロだった。
それでも、空洞を埋める為だったらどうでも良いと思っていた。
どうして、意識が無くならないのだろうと量が増え、奇行も多くて
かなり心配をかけた人もいた。
映画の主人公の様に、私の意識がオカシクなってしまったら、
彼はあの時来てくれたのだろうか?
そんな事をぼんやり考えながら、観ていた。
逆もアリで、元カノさんがオカシクなってしまったら、どうするんだろう?
きっと、彼は元カノさんの所に行くだろうと思う。
「ごめん」
そう私に言って行くだろうと思う。
もしくは、「行けないよ。」と私に涙声で訴えてくるだろう。
そうして、「行ってあげなよ。」
と私が言うのだろう。
私は大丈夫だからとは、きっと最後のワガママで言えないけれど。
そんな気がした。

コレじゃ去年と全く同じストーリーで、もうそういう風には
なりたくない。

ところで、私が原因で彼が狂ってしまったとしたら、私は一緒に
いれるのだろうか?

ズルイ言い方だが、私ごときで狂ってしまうような、
そんな弱い男では、いて欲しくない。
っていうか、狂えないっつーの。
調子は狂いっぱなしかもしれないが・・・。(爆)



-




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home

エンピツ