僕らの日常
 mirin



  哀して@宇宙

暑い、あつい、夏の日差し
この時期は、母さんの泣きそうな声を毎年聞くことになる。

「宇宙、あなた本当に大丈夫なの?」

夜は、世界が影に包まれる世界だ。
それでも、月の光は圧倒的で紫外線だって
少なからず、降り注いでいる。

だって、月の光は太陽の光が反射したものなのだから
そう考えてしまえば、夢がないなぁと僕は思う。
天文部なんだから、もう少し幻想的に物事を考えればいい

そう、例えば……

太陽が月に恋をして、
月が人知れず太陽を愛しているように

永遠の追いかけっこだ。

"誰も知らない闇の世界の雲の上"

彼らは、こっそり手を繋いでいるのかもしれないから

家を抜け出した夜。
学校の校舎を通り抜け渡り廊下をすり抜けて
上へ、上へと上がっていく
空中庭園に設置された展望台で一人贅沢な夢を見る。

いつか、地上へと降り注ぎそうな星達が大空でまた瞬いた。
何度目かのゆうべ...
 

2006年07月23日(日)
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