川崎連絡会議日報

2004年10月19日(火) 「労働者の権利を求めて!」

「労働者の権利を求めて!」ワシントンで「百万労働者行進」(10月17日)

ソウル=聯合ニュースの報道です。

米国全域の労組員、ワシントンで「百万労働者行進」(レイバートゥデイ10月18日付)

 米国全域の労働組合員が17日、首都ワシントンのリンカーン記念館前に集まり、「百万労働者行進」という名の集会に参加した。当初の予想よりも少ない規模の集会だったが、参加者らは労働者の権利に対し情熱的に訴えた。

 18日付ワシントンポスト・インターネット版の報道によると、参加者らはこの日の集会を、黒人人権運動家の故マーティン・ルーサー・キング牧師と結びつけた。参加者らは、キング牧師が1963年8月「私には希望がある」という演説を行って有名になった場所に結集した。労働者はキング牧師が夢見た社会的、経済的平等はいまだ夢のままだと語った。

 カリフォルニア州オークランドのクレーン操縦士として集会に参加したクレランス・トーマス地域責任者(57)は、「米国の大多数の労働者の状況はそれほどよくない」と語った。トーマス氏は「埠頭労働の環境が悪化していることにより、若者たちが暗たんたる未来を迎えている」と話した。

 米国の労働者は記念館前と池に集まり、雇用創出、医療保険拡大、イラク戦争終結などを要求した。しかし、空間と芝生が見え、正午までに集まった人びとは集会許可人員の10万人をはるかに下回った。警察当局は参加者を1万人以下と見積もったが、主催者側は1万〜1万5千人と主張した。

 主催者側は「百万労働者行進」という名は、参加者の数というよりも、1995年に行われた百万人行進に続こうというところに意味があると説明した。主催者側は、参加者数に失望していないと話した。

 ただし、主催者側は、地方から労働者を乗せてやってきたバス約30台が当局の妨害で乗員を降ろせず、ロバート・F.ケネディー記念館のほうに向かわされたと不平を述べた。したがって、かなりの数の労働者が遅れて会場に現れたり、まったく来られなかったと説明した。しかし警察はそうした事実は把握していないと語った。

 参加者らのこの日のワシントン抗議集会と小規模な行進は、おおむね平和的に行われた。公園警察の関係者は、デモ禁止区域のベトナム戦争参戦勇士記念館の付近で、デモを行った女性1名が軽犯罪で逮捕されたと述べた。

 参加者の中には、郵便労働者、埠頭労働者、スクールバス運転手、教師、百貨店従業員、鉄道修理工場の労働者などがいた。彼らは、選挙を前に、当面する問題である社会的、経済的、政治的困窮を訴えるために乗用車、バス、飛行機などでワシントンに来たと話した。

 雇用の海外移転中止もこの日の集会で要求した項目の一つだった。労働者はこのほかにも「ゆりかごから墓場まで」という主張に見合う、全ての米国人のための医療保険、愛国法の廃止、公立学校のための財源増額、無料の大衆交通なども要求した。

 反戦の気運も強かった。労働者らは、ブッシュ行政府がイラクと不当な戦争を行ったと非難した。参加者らは、数十億ドルが学校や地域社会を支えるために使われず、戦費に支払われたと主張した。バージニア州の鉄道労働者・マーク・バーバー氏(51)は、「われわれは雇用(employ)が必要なのであって、戦闘配備(deploy)が必要なのではない」と語った。(ソウル=聯合ニュース)


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