川崎連絡会議日報

2004年10月18日(月) <鄭香均さんを囲んで>集会について

 12月4日(土)予定の<鄭香均さんを囲んで>集会について、内容についての私の意見です。
 皆さんのご意見をお願いします。( 崔 勝久 )


1.10月14日に川崎市の市長を囲んだ最後のタウンミーティングに参加しました。阿部市長は今後10年間の川崎市の路線を具体化しようとし、その最終段階に入っています。

 自治基本条例と新総合計画基本構想がそれです。年内に議会で承認させ、来春に実施する予定のようです。外国人施策の基本構想もこの中に入ります。この間の川崎市での運動もすべてこの中に位置付けされるということです。


2.自治基本条例では、市民ということで外国人もすべて市民とされています。おそらく住民投票も認められることになりそうです。全て市民ということで外国人も位置つけられ、その市民のまちつくり、市政への参加が求められる(「共生」「要求から参加へ」を謳った運動側のスローガンと完全に一致)ことになります。しかし市がやるべきことして、市側は市民に何を保証するのでしょうか。

 「市民は、全て人として尊重され」るとあるだけです。せめて市民憲章として、人権都市を高らかに謳い、市民は性、国籍、ハンディキャップの有無などに関わらず一切の差別のない都市つくりをするくらいのことは入れてほしいですね・・・


3.阿部市政は市の財政悪化を理由に、市の合理化、福祉の削除を進め、市民参加を求めています。しかしそれでは採用した外国籍公務員の昇進と職務の制限を制度化した「運用規程」は差別と認め、廃止すべきと考えているのかどうか(長野県の田中知事はその点は明白です)さえ不明で、国や他の地方自治体と相談しながら決めるとしています。

 また、例の外国人の「準会員」発言はどうなるのでしょうか。外国人は日本籍の日本人と同じ市民であるが、そこは「準会員」として市政に参加してもらえばいいということのようです。この2点を不問に付したまま総合計画と条例が作られ、外国人も同じ住民、市民だというのでは筋が通りません。


4.要は阿部市政の根本理念は、市場原理と自己責任であり、公共とは何か、すべての市民が「誰もがいきいきと心豊かに暮らせる持続可能な市民都市かわさき」に参加しなさいというが、その全ての市民が「いきいきと心豊かに暮らす」ために市は何をしなければならないのか、ということが明らかにされていないのです。


5.以上のような状況の中で、鄭香均を12月4日(土)にゲストとして呼び、最高裁の実際の状況に関する報告を聞くことに本人の同意を得ましたが、私見としては、川崎市の進めていることはこの間差別と闘う運動をしてきた側からの要望の実現なのか、空洞化なのか、しっかりと見極めるべきだと思っています。

 そういう意味では、ふれあい館をはじめ、川崎教会、市職労のみなさんの参加を求め、生産的な意見交換を望んでいます。


6.場所、時間、議題、参加者など全てが未定ですが、上記内容をたたき台にして集会の準備をしたいと願っています。みなさんの意見はいかがでしょうか。意見のある方はメールをください(Skchoi7@aol.com)。


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