川崎連絡会議日報

2004年09月14日(火) 乳幼児学級の復活・再開を! 陳情署名協力の訴え

 乳幼児学級の復活・再開を! 陳情署名協力の訴え

 川崎市が市民館に開設されていた『乳幼児学級』を廃止したことに対して、「保育ボランティア連絡会」(代表 松本真由美)から、<乳幼児学級の復活・再開を! 陳情署名協力の訴え>が呼びかけられました。

 緊急に市議会に陳情署名とした出そうということで集められました。9月8日(水)に6624筆の署名を提出しました。

 各会派の対応や問題点は今後報告していきたいと思っていますが、<乳幼児学級の復活・再開を! 陳情署名協力の訴え>をお読みいただき、ご理解をいただければと思います。また、ご意見などをお寄せいただければ幸いです。
kawarenraku40@hotmail.com

少し長くなりますが、よろしく。

(川崎連絡会議 文)

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<呼びかけ>

 川崎市は各区市民館に開設されていた『乳幼児学級』を廃止しました。その理由は「他部局の事業と重複している」「子育て支援事業の一元化を図る」というものです。

 しかし、いじめ、虐待は全国的に増えており、その悲劇的な結果はますます深刻化しています。また、子どもが関わる痛ましい事件は新聞紙上にあとを断ちません。孤立した不安での子育てに疲れ果てている母親は多く、家庭教育を学ぶことの必要性・重要性はますます求められていると忌めます。その一環としての「乳幼児学級」は、この川崎で30年間にわたり実に多くの親子の生活に、安心と自信を与えてくれていました。

 市民館ならではの継続的な学びによって得られた「人とのつながり」は地域へと広がり、まさに今、社会的に必要とされている姿がそこにあったからです。子育て支援策にはいろいろな選択肢が用意されるべき時代なのに、「乳幼児学級」を廃止することは、社会情勢から考えると「逆行している」の一言に尽きます。

 多くの親子・市民が乳幼児学級の復活・再開を望んでいます。
 このことを乳幼児学級卒業生5000人に、乳幼児75000人の父母に、そして子どもを持つすべて父母に呼びかけたいと思います。

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<市民館における乳幼児学校の復活・再開を求める事に関する陳情>

 乳幼児を持つ母親たちの学習を保障するために1974年(昭和49年)に市民館講座「乳幼児学校」は保育つきで始まりました。母子分離型保育(親は学級で学び、子どもは保育室で学ぶ)は誰かにおまかせの子育てではなく母親と保育ボランティア、市民館職員が深く関わって、ともに子どもの成長・保育を支えていくものでした。子どもは集団の中で育ち合うことを体験し、育児期の若い母親たちも一人の人間としてさまざまな人との関わりの中で成長していける学びと出会いの講座です。

 ところが、2003年(平成15年)社会教育事業の事業体系について見直しが行われた結果、成人学校等の事業が廃止され、2004年(平成16年)にはニューカップルセミナー、乳幼児学級が廃止されました。育児は教科書で学ぶ勉強のようにはいきません。24時間つきっきりの育児に疲れ果て、社会情勢の変化により誰にも話せずストレスを子どもにぶっつけてしまうイライラの連続、孤立した不安の中での子育ては本当に辛いものです。

 乳幼児学級には同じ子育ての悩みを抱えている仲間との出会いがありました。それぞれの悩みを打ち明け講師の先生からは沢山の経験や知識を基に適切なアドバイスをいただき、親から離れなかった子どもの表情も回を追うごとに変化していきました。市民館ならではの継続的な学び(週1回2時間・3ヶ月の長期講座)が受講生、保育ボランティア、市民館職員との信頼関係を深め、子育てを通して自分自身を見つめ直すきっかけになっていました。継続学習によって得られる人との「つながり」はそこだけでは終わらず地域の中へと広がっています。

 市民館における社会教育事業としての乳幼児学級の持つ意味は大きく、市民館だからこそなすべき事業だと考えます。

 以上の理由により次のことを陳情します。
 『多くの親子が待ち望んでいる乳幼児学級を復活・再開してください』


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