2004年08月16日(月) |
「非国民として今後も声出す」 鄭香均さん |
「非国民として今後も声出す」 鄭香均さん
以下、朝日新聞8月13日付夕刊に掲載されましたので、紹介します。
「私は今後も非国民として、ことあるごとに声を荒げていきたい」 東京都が外国籍職員に管理職昇任の道を閉ざしているのは違憲だ−との東京高裁判決を勝ち取った在日韓国人2世の保健師、鄭香均(チョンヒャンギュン)さん(54)は7月30日、人権問題の勉強会で話した。 上告審で最高裁が口頭弁論を開くことを決め、違憲判決が見直される可能性も出てきた。「さんざん待たせたあげく、外国人排斥や憲法改悪の動きが重なるこの反動の時期を選んだのか」 保健師は家庭を訪ね、地域の中で生きていくことを手助けする。差別の中、本名を隠して生きてきた在日が老いて痴呆(ちほう)になり、急に朝鮮語を話し出すことも。周囲の誰もが分からないとき、在日だからこそ分かることも多い。 「やりがいのある仕事。在日の子に会うたびに保健師になることを勧めてきたのですが−−。問われているのは日本のナショナリズムです」 (朝日新聞記者 本田雅和)
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